『カヌーワールド』VOL.27の巻頭は、カヤックフィッシングの大特集。ここでは、その中から特に「カヤックアングラーの道具立て」をピックアップ!
エキスパートが釣りに出る際の道具類に焦点を当てながら、それぞれの自慢の愛艇も紹介します。
(文・写真=加藤康一/Freewheel inc.)
橋口純平(はしぐち・じゅんぺい)さん
1984年、鹿児島県生まれ。現在は神奈川県在住。沖釣り(遊漁船の釣り)のなかでもタイラバの釣りを得意とし、2019年から釣り具メーカー・ダイワのフィールドテスター、2022年からはHOBIE JAPANのアンバサダーを務める。国内屈指の釣りエキスパートだ
ホビー社のカヤックの中でも、釣りに特化したシリーズが「プロアングラー」。同シリーズのラインナップの中で、フィンの向きを360度自由に回転させられる「ミラージュドライブ360」を装備した全長12フィートモデルが、橋口さんの愛艇だ。魚探やロッドホルダーなどの釣り艤装を取り付けるベースレールなども標準装備し、カスタマイズ性も高い。
ホビー・ミラージュ プロアングラー 12 ウィズ ミラージュドライブ360
●全長:366cm ●全幅:91cm ●艇体重量:49.7kg ●素材:ポリエチレン
■価格:876,700円
橋口さんが抱えるのが、ホビーが誇る「ミラージュドライブ360」。フィンは前方向の衝撃に対して跳ね上がるようになっており、万一浅場で岩などにぶつけても壊れる心配はほとんどない
取り外して陸上でキャンプチェアとして使うこともできるシートは座り心地抜群。両舷に見えるベースレールには、魚探やロッドホルダーなどの釣り艤装を施すことができる
シート後方のデッキには、大型のクーラーボックスとカートが余裕で積載可能。カヤック自体に高い安定性があるので、重い荷物を乗せてもバランスが悪くなることはない
艤装を入れると重量50キロを超えるミラージュ プロアングラー 12だが、「クルマの荷室に入れるスタイルなので、車載はそんなに大変ではないですよ」と橋口さん。陸上の運搬もカートがあれば楽々だ
橋口さんが愛用している魚探はガーミン・エコーマップ プラス65cv APAC。「中深場専門ならもっとパワーのある魚探が必要」というが、現在の遊び方にはマッチしている様子。本体はレールを利用してセットしている
ミラージュ プロアングラー 12の振動子の格納シールドは、ロランス製の魚探の振動子に合うように設計されているが、橋口さんの振動子も「問題なく取り付けできた」とのこと
取材日は海に浮かんでから2時間後、湾口近くの水深100メートルほどのポイントでグッドサイズのマトウダイがヒット! 橋口さんは強烈な引きをいなして、難なくキャッチ
“タイラバの使い手”である橋口さんは、使うタイラバの重さやねらう水深に応じ、3本のタックルを使い分けている。取材日、メインで使用したのは深場用のロッド「ダイワ・紅牙MX N610MB TG」とリール「ダイワ・SALTIGA IC 100」のセットだ(写真中央)
橋口さん自身も開発に携わったタイラバ「ダイワ・紅牙(こうが)ブレードブレイカーTG玉神」。幅広いウェイトのものを用意しているが、この日は150グラムをメインで使用した
※本記事は『カヌーワールド』VOL.27の巻頭特集「ごきげんカヤックフィッシング♪」からの抜粋したものです。実釣の様子はぜひ『カヌーワールド』VOL.27をご覧ください。また、バックナンバーもぜひ!
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