森と湖の国、フィンランド。豊かな自然にあふれるこの国には、大小なんと50,000におよぶ島々が浮かぶ多島海「アーキペラゴ」が広がる。そこはまさに、プレジャーボート天国ともいうべき環境だ。
昨今は日本でも、フィンランド生まれのボートが人気を集めているが、そんな中、11/25(土)・26(日)の2日間、シティマリーナヴェラシス(神奈川県横須賀市)で「フィンランド・フェスティバーリ(FINLAND FESTIVAALI)」というイベントが、初めて開催された。
フィンランド生まれのボート7モデルがずらりと並んだこのイベント。国という枠でくくってのボート展示会は、国内でも聞いたことがなく、新しい試みとしてとても興味深い。一目でフィンランドのボートだとわかる「個性」も、考えてみれば他の国のボートではあまり例がないように思う。ユーザーにとっては、同じようなスタイルのボートを比較検討することができる、とても貴重な機会となった。
また、フィンランドではおなじみのサウナの展示、サンタクロースのふるさとであることにちなんでのクリスマスリース作り体験、北欧料理のキッチンカーの出展など、単純にボートの展示会というのではなく、フィンランドの文化に触れることのできるイベントとなった。
なお、このイベントではボートの試乗はできなかったが、ちょうど1週間後の週末となる、12/2(土)、3(日)の2日間、シティマリーナヴェラシスで開催される「ユニマット クリスマスシーズン展示試乗会」で、今回の出展艇に実際に試乗することが可能となっている(要事前予約)。残念ながら日本への到着が遅れ、フィンランドフェスティバーリでの展示が間に合わなかったクアルケン27T-Topも、日本初お目見えする予定となっている。
●ユニマット クリスマスシーズン展示試乗会
事前予約はコチラから
展示されたフィンランド生まれのボート7モデルのほか、当日のイベントの様子を以下に写真で紹介しよう。
ノードスター28+(ユニマットプレシャス)
ノードスター31+(ユニマットプレシャス)
タルガ27.2アフトドア・フィッシングカスタム(ウインクレル)
タルガ32(ウインクレル)
サルゴ31(オカザキヨット)
アクソパー25(オカザキヨット)
サックスドール270GTO(アドカスタムヨット)
遠くフィンランドから、ノードスターを手がけるリネックスボート社 社長のサイモン・リンドクヴィスト氏も駆けつけた。
「フィンランドの海と日本の海とは、とても似たような環境だと思います。ですから、フィンランドのボートは日本の海との親和性が非常に高いと思いますし、マーケットとしても大変注目しています。フィンランドのボート、特にノードスターを(笑)、ぜひ一度ご覧になってください。このようなイベントが日本で開かれたことを、とてもうれしく思っています」
サウナ大国として知られるフィンランド。日本でも昨今は、サウナがブームとなっている。今回は電気式(200V)のコンテナサウナも展示され、注目を集めていた。(Movable Project)
サンタクロースは、フィンランドのラップランド地方がふるさと。現在でも、現地に行けば、一年中サンタクロースに会えるのだとか。そんなクリスマスにちなんで、手作りクリスマスリース教室も開催され大盛況。葉山の森で伐採してきたスギやヒノキを材料に、本格的なリース作りを楽しんだ。
今回のイベントの発起人でもあり、実行委員も務めた3人。右から岡崎浩資朗さん(オカザキヨット)、二宮 太さん(ユニマットプレシャス)、井ノ口公彦さん(ウインクレル)。フィンランド製のボートの輸入販売を行うディーラー同士が協力し、今回のイベントを実現した。このような取り組みは、国内のマリン業界では珍しい。
今回のイベントをまず第一歩とし、2回目、3回目と継続して盛り上げていくとともに、ゆくゆくは「北欧フェア」のような形でもっと輪を広げていきたいと、皆さんから力強い言葉を聞くことができた。
(文=安藤 健/舵社 写真=山岸重彦/舵社)
ユニマット クリスマスシーズン展示試乗会
●日時:12/2(土)、3(日) 10:00~16:00
●場所:シティマリーナヴェラシス
●入場料:無料
※試乗は要事前予約
※ご予約はコチラから
あわせて読みたい!
●注目のボート保険! 山陽保険センターの船外機艇割引サービス
●矢部洋一撮影のヨットカレンダー『UNDER SAIL 2024』
●ルミノール クロノ コレクションへカーボテックケースが仲間入り