鈴木晶友さんが出場している「GLOBE40(グローブ40)」。ボックスルールの中で設計されたクラス40を用いた、ダブルハンドによる世界一周レースです。
6月26日に第1レグが、モロッコ・タンジェからスタート。鈴木晶友スキッパー/中川紘司コスキッパーのコンビが乗る〈MILAI〉はトップで、カーボベルデ諸島のサン・ビセンテ島にフィニッシュしました。第2レグはサン・ビセンテ島からインド洋の島国モーリシャスまで。のべ7,700マイル、所要時間は35日ほどと、8レグで構成されるグローブ40の中で最長レグです。
7月17日、現地時間15時(日本時間18日0時)、その第2レグがスタート。鈴木さんにとって初となる赤道越えになります。このレグのコスキッパーは、オフショアでの経験も豊富な、イタリア人セーラーのアンドレア・ファンティーニ氏(トップ写真左)。
スタート1時間前、ドックアウトする〈MILAI〉
第2レグのスタート
チーム〈MILAI〉から届いた2人のコメントを紹介します。
鈴木「全8レグのうち最長となる第2レグは、カーボベルデから希望峰を越え、モーリシャスまで走る7,700マイルのロングコースです。希望峰を超える8月は、南半球はまだ冬の海。天気予報を見てもまだまだ荒れる日が続いています。ここを無事に越すことがグローブ40を完走するために重要なポイントとなります。今回のチームメートはイタリア人のアンドレア。クラス40でのセーリング経験が豊富で、希望峰を越えた経験も持つ素晴らしいセーラーです。およそ35日間のセーリングになる予定ですが、船を壊さずに無事にモーリシャスに必ず到着したいと思います」
アンドレア「グローブ40の第2レグは、すごく緊張してますがとても楽しみにしています。このレグは非常にタフです。冬の南極海に到達し、コンディションは厳しく、さらにモーリシャスに向かう途中、南アフリカの南の速い潮流で海が非常に荒れる可能性があります。でも私たちの対策は十分にできていると感じています。マサは2年前から船の準備をして、船も彼自身も準備ができているし、マサは優秀なスキッパーであると共に優秀なセーラーで、彼と私はグッド“Duo”、良いチームです。最後に一言、今とてもハッピーです、行ってきます!」
スタート時のドローンによる空撮
レース艇の船尾に付いている水力発電機「watt & sea」。ヴァンデ・グローブ2020-2021覇者のヤニック・ベスタベンの会社のもので、クラス40やIMOCA60でも多く採用されています
7月18日6時(UTC4時)のトラッキング。カーボベルデ諸島をゆく艇団のうち、白いアイコンが〈MILAI〉
■GLOBE40
公式サイト:https://www.globe40.com/
トラッキング:https://www.globe40.com/en/map-tracker/
Facebook:https://www.facebook.com/globe40
■MILAI
公式サイト:https://milai-sailing.com/
Faceboook:https://www.facebook.com/milai.aroundtheworld
(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=Jean-Marie Liot)
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