肝に銘じよう! ガス欠は”突然訪れない”
潮流、風波など、おおよそ想定していることのほか、自然の中では思いもかけない要因で燃料不足のトラブルに見舞われることが少なくありません。ちなみに、ガス欠の最も多い要因は「油断」です(まさに、“油“が“断”たれるですね)。燃料はまだあるはずだと思い込んで、魚の群れを追いかけて走り回ったり、つい遠出をしているうちに、燃料計の針は確実にエンプティーに近づいていきます。
船底のメンテナンスを怠たる、指定外のプロペラを使う、燃費の悪い運転をしている、などの状態も、想定燃費を下回る燃料消費の原因となります。
ガス欠は「突然訪れる事実」ではありません、あのとき無理をしなければ・・・、もう少し早く気が付いていたら・・・と、刻一刻とゲームが進み、無情にもその時がきて「陥る現実」なのです。
燃料が半分になったとき、その位置によっては、もう出航した場所には自力で戻れない場合があることを忘れてはいけません。少なくとも燃料が半分に近くなったら、注視することを怠っていなければ大事になることはないはずです。
転ばぬ先の杖
しかし、燃料があと少しあれば! というような、まさかのときのために予備燃料を用意しておくことは、危機管理の観点からも非常に重要と言えます。エンジンのサイズや行動範囲によって予備となる量は異なりますが、「マリンショップ KAZIシープラザ」では以下の3サイズの燃料タンクをご用意しています。
消防法適合のステンレス携行缶20L
●サイズ:360mm×255mm×高さ320mm
消防法適合のステンレス携行缶10L
●サイズ:360mm×255mm×高さ200mm
消防法適合のステンレス携行缶3L
●サイズ:300mm×170mm×高さ120mm
燃料の移し替えを不要にする受け口付き給油キャップ (20L用)
今回紹介している「携行できる燃料タンク」は全品UN規格(国際船舶運送容器基準)取得の消防法適合品。発電機、暖房器具、除雪機、草刈り機やチェーンソーなど、普段の作業用の携行缶として、また非常用燃料の保管としても適しています。スチール製ではなく、海辺での使用を前提としたステンレス製のため、船舶でも安心してご利用していただくことができる携行缶です。
最大容量は20リットルのほか、10リットルと3リットルの設定があり、いずれも専用ノズルが添付していますので給油も簡単にできます。
ノズルはストレーナー付きで、不要なゴミは取り除いて給油が可能です。
20リットル缶、10リットル缶はキャプの口径が大きく補給しやすいことも特徴の一つですが、満タン時の重量が重くなるため、二人で持ち運ぶことができるように左右から握れる持ち手がついた仕様となっています。この持ち手は、そのままタンクの固定用としても利用できるため、不安定なクルマや船への搭載向きと言えます。
また、20リットル缶は別売のキャップを取り付ければ携行缶そのものを船外機用の燃料タンクとして使うこともできるため、船外機艇では船上での危険な燃料の移し替え作業をせず、タンク交換のみで燃料を供給し続けることが可能です。予備タンクとしてはもちろん、常用タンクとしても利用できます。
昨今は、地震や風水害など、自然災害が多数発生しています。そんな「もしも」のときの備えにも最適な燃料携行タンクです。
なお、サビにくいステンレス製とはいえ、燃料の長期保管には向きません。燃料にも鮮度がありますので、予備燃料とする場合はできる限り新しいものに入れ替えておくことをお勧めいたします。
(文=舵社/吉池光浩)
(掲載商品に関する販売のお問い合わせ)
KAZIオンラインショップ シープラザ
https://www.seaplaza.jp/
TEL:03-3434-0941(平日9:30~17:30)
合わせて読みたい!
●7月21日発売!/海のライフスタイル誌『Sea Dream』vol.34