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今回は、2025年1月27日付けで配信されたニュースの中から、スカウトボート社(Scout Boats/アメリカ)が発表した全長67ft(約20.35m)の世界最大の船外機ボートに関するニュースをお届けしよう。(舵オンライン編集部)
アメリカ・サウスカロライナ州を拠点とするボートビルダーであるスカウトボート社(Scout Boats)が、世界最大の船外機ボートをVIPイベントで発表した。
イギリスのスーパーヨット・デザイン事務所であるHarrison Eidsgaardとのパートナーシップによってデザインされた「670LXS」(全長67ft)で、マーキュリーのV12 600馬力船外機の5基掛け。想定される最高速度は60ノットで、巡航速度は40ノット、連続航行距離は約500マイルとなっている。この670LXS(=Laxury Sport)に続き、670LXF(Luxury Fish)の発表も予定されている。
スカウトボートのCEO/創業者のスティーブ・ポッツは、「より大型で豪華なスポーツヨットの需要が増え続けている」と語る。
「我々は、今日のマーケットで求められている、最もエキサイティングで革新的で、洗練された高性能な製品を創造し、生産し続けることで、長年にわたって大きな成功を経験してきました。また、快適性やスタイルにおいて業界の水準を上げ続けたいと考えており、当然のことながら、スカウトブランドの次の進化が670LXシリーズにあることを理解しています」
ポッツによれば、この船はロワーデッキに三つのステートルーム、船内に複数のラウンジエリアを配置。開閉式のサンルーフ、油圧式ビーチプラットフォームなどを備えている。
「スカウトボートから、このプロジェクトでのコラボレーションを打診されたとき、私たちは興奮しました」と、Harrison Eidsgaardの共同設立者であるPeder Eidsgaardは語る。
「このデザインは、スカウトボート社のスポーツフィッシュの伝統と、スーパーヨットのディテールとスタイリングが調和したもの。船首からハードトップ、そして船尾にかけて長く流れるようなラインが大きな特徴になっています」と続ける。
スカウトボート社は現在、サウスカロライナ州サマービルの工場で、17フィートから67フィートのスポーツフィッシングを目的としたセンターコンソール艇、デュアルコンソール艇、インショア/ベイボート、さらにはラグジュアリー・クロスオーバーモデルを建造している。
「私たちはこの新しいフラッグシップモデルの開発にすべてを注ぎ込み、3年間かけて具現化したものを実際にご覧いただけることに興奮しています」とポッツは語った。
「このモデルは、530LXFからのステップアップを望むユーザーのためだけのものではありません。このモデルのために開発された革新的な技術のいくつかが、われわれのラインアップのすべてのモデルに波及していくことは間違いないと思います」
(文=Craig Ritchie /IBI 翻訳・補足=舵社/安藤 健 写真=Scout Boats)
SCOUT 670LXS
●全長:20.35m
●全幅:4.93m
●喫水:1.04m
●燃料タンク:5,678L
●清水タンク:447L
●エンジン(船外機):マーキュリーV-12 600(600馬力)×5
●スカウトボート国内総輸入元
ハウンツ
https://www.haunts-bs.net/
●Scout Boats
https://scoutboats.com/