1月25日、東京都の大手町サンケイプラザにて、2025年日本セーリング連盟(以下、JSAF)新年会及びJSAF定期表彰式が行われた。約170人に上るセーリング業界の著名人が集まって親交を深めるとともに、昨年のセーリング業界で特に活躍した功労者たちへの表彰が行われた。
会場内では会が始まる前から新年のあいさつが飛び交い、初めて交流する参加者たちは自己紹介や名刺交換を積極的に行っていた。また久しぶりに顔を合わせた顔見知りの参加者たちについては、皆うれしそうに自身の近況を話し合う様子も見られ、会場は大いに盛り上がった。
主催者として開会のあいさつを務めたのはJSAF会長の馬場(ばんば)益弘氏。続けてヤンマーホールディングスの森田豊三氏が来賓のあいさつを行い、会は早速2024年度定期表彰式へ。
昨年はパリオリンピックでの銀メダル獲得をはじめとし、日本のセーリング界は例年以上に大いに盛り上がった。栄えある表彰は、その中でも特に大きな功績を挙げた人物たちに対して行われ、賞の受賞者たち(下部へ記載)へは、馬場会長より表彰状が授与されたと共に、多くの参加者たちから賞賛の拍手が送られた。
その後、「JSAF Club/Class of the Year 2024 Presented by ENEOS」賞(※)の表彰へと続き、エネオスの岡田滋敬(しげよし)氏より、この賞を受賞した4団体の代表者へ表彰状を授与。
表彰式の最後には受賞者代表として、パリオリンピックで銀メダル獲得の快挙を成し遂げた岡田奎樹氏と吉岡美帆氏のあいさつが行われ、いよいよ待ちに待った乾杯のあいさつ。担当したJSAF副会長、舩澤泰隆氏の小気味よい音頭に合わせて、会場いっぱいにグラスが高らかに掲げられたのであった。
※エネオスの協力のもと、セーリングを始める機会の創出、次世代育成を通じた心身ともに健全な社会づくり、安全にスポーツに取り組める環境づくりなど、セーリング界発展への取り組みを行ったヨットクラブやセーリングクラブ、またクラス協会などの団体をたたえるための表彰制度
2024年度JSAF定期表彰者一覧
①功労賞
斎藤愛子(さいとうあいこ)氏
②功績賞
岡田豪三(おかだごうぞう)氏
③優秀指導者賞
小松一憲(こまつかずのり)氏
榊󠄀原和久(さかきばらかずひさ)氏
関 一人(せきかずと)氏
土居一斗(どいかずと)氏
山崎昌樹(やまざきまさき)氏
④栄光賞
●ベネッセ・トヨタ自動車東日本セーリングチーム:パリオリンピック、セーリング競技・男女混合470級にて銀メダル獲得
岡田奎樹(おかだけいじゅ)氏
吉岡美帆(よしおかみほ)氏
山崎昌樹(やまざきまさき)氏
関 一人(せきかずと)氏
玉城千鶴(たましろちづる)氏
武田哲子(たけださとこ)氏
⑤優秀競技者賞
●月光セーリングチーム:J/24世界選手権2024(アメリカ・シアトル)3位入賞
小島広久(こじまひろひさ)氏
市川航平(いちかわこうへい)氏
宮本貴文(みやもとたかふみ)氏
松山宏彰(まつやまひろあき)氏
森 俊介(もりしゅんすけ)氏
川村 岳(かわむらがく)氏
●木暮俊貴(こぐれとしき)氏:eSailing世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)3位入賞
にこやかな表情で開会のあいさつを務めた、JSAF会長の馬場益弘氏
来賓代表として壇上に上がったヤンマーホールディングスの森田豊三氏
表彰式は、昨年ワールドセーリング Beppe Croce Trophy (ベッペ・クローチェ・トロフィー)を受賞した斎藤愛子氏の表彰からスタート
日本を代表する外洋レーサーとしてセーリング界をけん引した岡田豪三氏には、「功績賞」が贈られた
昨年に引き続き、2025年も日本のセーリング界を引っ張っていく存在になるであろう表彰者の皆さんです!
パリ五輪で見事銀メダルを獲得し、当日も引っ張りだこであった岡田、吉岡の両氏は、おそろいのグレーのスーツが印象的だった。聞けば、以前におそろいで作ったがなかなか同じタイミングで着る機会がなかったようで、この日は相談したわけではなく偶然一緒になったとのこと
「JSAF Club/Class of the Year 2024 Presented by ENEOS」賞を受賞した4団体の代表者の方たち。中央はプレゼンターを務めたエネオスの岡田滋敬氏
JSAF副会長の舩澤泰隆氏による乾杯の音頭で、参加者お待ちかねの歓談タイムがスタートしました!
JSAF公式HP
https://www.jsaf.or.jp/fun/
(文・写真=有賀航平/Kazi編集部)