月刊『Kazi』2024年8月号は、ヨット乗りにとっては避けて通れない「沈(ちん)」への対処、「沈起こし」特集です。
安全にヨットを楽しむために、セーリングでの事故を減らすために。今一度、あらゆる角度から沈起こしについて考えてみましょう。
そのほか、単独無寄港無補給世界一周の快挙を達成した木村啓嗣(ひろつぐ)さんの速報や、日本セーリング史上初の五輪金メダルに挑む岡田奎樹(けいじゅ)さんの特集など、盛りだくさんの内容でお届けします!
今月もヨット&ボートの魅力が詰め込まれた一冊になっております。皆さま、ぜひご一読ください!
『Kazi』8月号の表紙は6月8日14時46分、和歌山県沖のフィニッシュラインを切り、世界一周を達成した木村啓嗣さんと〈ミランダ〉(X-41)
COVER PHOTO / Shigehiko Yamagishi (Kazi)
木村啓嗣さんが単独無寄港無補給世界一周を達成
30年ぶりに日本人最年少記録を更新
2024年6月8日、〈ミランダ〉(X-41)に乗った木村啓嗣さんが231日ぶりにホームポートである新西宮ヨットハーバーへ戻ってきました。
日本人最年少となる、24歳9カ月での単独無寄港無補給世界一周達成です。
30年ぶりに記録更新を果たした、木村さんの快挙を速報でお届けします。
第1特集|沈起こし、再考|キャプサイズからの復元、実証実験
沈(ちん)……。ヨット乗りにとって避けては通れないトラブル。
いま改めて、沈起こしについて考えてみる。
逗子開成高校ヨット部監督の内田伸一先生による、沈に至る原因と対策。
吉田雄悟さん、愛さん夫妻、関 一人さんたちオリンピアン&メダリストチームという豪華なメンバーによる沈起こしシークエンス。
キールボートのノックダウンについては、ボートデザイナーの永井 潤さんの深い考察に加え、オーシャンセーラー鈴木晶友さんによるクラス40復原力テストの実際。
そして、帆船乗りの山本 海さんによるカッターボートの沈起こし実験まで。
あらゆる角度から「沈起こし」を再考します。
ダブルハンドディンギーの沈起こし|モデル艇/470級
国内で最も広く普及するディンギーの一つ、470級を使用して、ダブルハンドディンギーの沈起こしを解説します!
新人セーラー必読の沈起こしの基本から、目からウロコのテクニックまで、トップセーラーの知見を学んでいきましょう。
キールボートの復原力曲線と反転する確率
キールボートの沈起こしについては、ボートデザイナーの永井 潤さんに「転覆と復元」という視点からアカデミックに解説していただきました!
完沈する原因、その状態から復元する条件、確率など、「もしも」のときに持っておきたい知識が満載です。
カッターを起こす|沈起こし番外編
沈起こしの番外編、カッターボートが転覆した場合の対処法です。
セーリングカッターで活動を行う山本 海さんによる、自ら艇をひっくり返して起こす、安全訓練の様子をお届けします。
そこには多くの苦労と、貴重な発見があったようで……!?
ヴァンデ・グローブに向けて最終調整へ
DMG MORIセーリングチーム、最後の大西洋横断レースを完走
自身3度目の挑戦となるヴァンデ・グローブ(単独無寄港世界一周レース)出場に向けて、DMG MORIセーリングチームの白石康次郎さんが最後のレースとなるニューヨーク・ヴァンデを完走しました。
11月10日(日)のヴァンデ・グローブスタートまで残り4カ月、チームは艇の調整を続けていきます。
【短期集中連載】北西航路を走破した43ft木造ヨット、〈インテグリティ〉の大航海
「北西航路」とは、北米大陸の北に広がる北極海を横断して、大西洋と太平洋とを結ぶ伝説的な航路。
2023年、この北西航路横断を成功させた木造ヨット〈インテグリティ〉の物語を短期集中連載で紹介していきます。
第2特集|岡田奎樹の衝撃。
パリ五輪セーリング競技の男女混合470級日本代表として、岡田奎樹(けいじゅ)/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)が出場します。
ヘルムスマンの岡田さんは、OP級から世界レベルで戦い続け、2023年にはついにワールドチャンピオンに輝きました。
風の申し子、セーラー岡田奎樹の強さに迫ります。
600マイルのミニファストネット|万全の準備、完了!
日本人女性初、そして日本人最年少となる、ミニトランザット2025(単独大西洋横断レース)への出場を目指す、高原奈緒さんによる不定期連載。
今回はミニトランザット2025の予選の一つとして出場する、600マイルのロングレース、ミニファストネットの事前準備編です!
全国ヨット部名鑑/鹿児島国際大学 学友会ヨット部
大学、高校、中学、ジュニア、実業団、世代を問わずに全国の「ヨット部」を毎月紹介するこちらのコーナー。
今月は、かつて全日本インカレのスナイプ級で優勝を果たした古豪、鹿児島国際大学学友会ヨット部の奮闘の様子をご覧ください!
海ガール/ISPAの瀬戸内海トレーニング|潮汐・潮流、航海計画に挑む①
海ガール・矢口あやはさんが今月挑戦するのは、「ISPA瀬戸内海トレーニング」。
潮流と潮汐差が激しい瀬戸内海で、安全なクルージングを行うために必要な知識とスキルを学んでいきます!
☆ニューモデル艇紹介は3艇です
ヨット「ジャノー・サンオデッセイ440」
ボート「ニンバス405フライブリッジ」
ボート「サルゴ28」
※ページ末に各ボートの解説動画へのリンクがあります!
月刊『Kazi』2024年8月号、ぜひご一読ください。
月刊Kazi2024年8月号購入はコチラから
(文=Kazi編集部)
●サイズ:297×210mm(A4判)
●ページ数:176ページ
●価格:1,390円
●発行:舵社
ジャノー・サンオデッセイ 440の解説動画はコチラ↓
ニンバス405フライブリッジの解説動画はコチラ↓
サルゴ28の解説動画はコチラ↓
あわせて読みたい!
●木村啓嗣さんが単独無寄港世界一周の日本人最年少記録を更新!
●海とヨット&ボートを愛する人たちが語らう宴|ベネトウ創業140周年パーティー