ランドローバー・レンジローバーは、1970年に世界で初めて、オフロードを走行するラグジュアリーなSUVとして初代「レンジローバー」を誕生させた。それから52年の時を重ねて、5代目の「レンジローバー」が誕生、この1月から受注を開始した。
「レンジローバー」はラグジュアリーSUVというカテゴリーを築いた世界初のモデルであり、圧倒的な美しさ、最高峰の走破性と洗練性を兼ね備えたSUVとして、その名を不動のものとした。特にデザインの美しさは特筆すべきもので、初代レンジローバーは、1971年、工業デザインの模範的な作品と評価され、自動車として初めてパリのルーヴル美術館に展示されている。
1970年に誕生した初代レンジローバー。ここからレンジローバーの歴史が始まる。
5代目となる新型レンジローバーは、初代からのDNAを受け継ぎながら、デザイン、テクノロジー、走破能力を備え、ラグジュアリーSUVを再定義した。レンジローバーの特徴的なデザインである、後方へと向かってなだらかに下がるルーフライン、水平方向を強調した力強いウエストラインと立ち上がるシルライン。直立したフロントガラスは世代を超えても、ひと目で「レンジローバー」とわかるデザインだ。
また、新たにデザインされたフロントグリルやエアインテーク、極力その存在を隠して目立たないようにした車両側面のウエストライン、さらに点灯するまでその存在に気づかない画期的なリアランプを採用。まるでひとつの塊から削りだしたようなすっきりとしたデザインになっており、空気抵抗係数(Cd値)0.30の実現にも貢献している。
ボディータイプはスタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2種があり、シートレイアウトは4人乗り(SV LWBのみ)、5人乗り、そしてレンジローバー初の3列7人乗り(LWBのみ)が用意されている。
インテリアは従来の上質なレザーに加えて、手触りがよく革新的なテキスタイルの「ウルトラファブリック」や、高級テキスタイルメーカー「クヴァドラ(Kvadrat)」社との共同開発によるウール混紡テキスタイルによる素材など、さまざまな素材、仕上げから選択が可能。さらに、最先端テクノロジーと洗練されたデザインを融合した。
インパネには、触覚フィードバック機能が付いた新開発の13.1インチ・フローティング式フルHDタッチスクリーンを装備した、最新のインフォテインメント・システム「Pivi Pro」を搭載。またリアシートには、ふたつの11.4インチHDタッチスクリーンと、8インチリアシートタッチスクリーンコントローラーからなるエンターテインメントシステム、スピーカーと照明を備えたテールゲートイベントスイートなど、利便性を高める充実の機能も与えられた。
後部座席にも2つの11.4インチのHDタッチスクリーンと8インチリアシートタッチスクリーンコントローラーが装備
電動化を想定した新型レンジローバーは、あらゆるパワートレインに対応するために、完全なる新設計モデルとして誕生した。パワートレインは3種類から選択することが可能で、3リッター直列6気筒のターボチャージド・ディーゼルエンジン、3リッター直列6気筒ガソリンエンジンと105kWの電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(最高出力の違う2種あり)、そして最もパワフルな4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリンエンジンをラインアップした。さらに2024年には、ランドローバーで初となるフルバッテリー電気自動車も投入予定としている。
テールゲートにオプションでベンチシート「イベントスイート」を装備できる。テールゲートは雨を防ぎ、照明やスピーカーも備わる。
世界唯一のプレミアムSUVに特化したブランド「ランドローバー」は、オフロードにおけるパイオニア、そしてリーダーでもある。その最高峰である「新型レンジローバー」。現在、各地で試乗会を開催中。その走りはパーフェクトだ。
新型「RANGE ROVER」のラインアップ
[3リッター直列6気筒のターボチャージド・ディーゼルエンジン]
〇SWBが3モデル 〇価格:16,380,000~19,720,000円
[プラグインハイブリッド/440PS]
〇SWBが4モデル、LWBが4モデル 〇価格:17,100,000~21,270,000円
[プラグインハイブリッド/510PS]
〇SWBが5モデル 〇価格:18,350,000~24,770,000円
[4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリンエンジン]
〇SWBが5モデル、LWBが8モデル 〇価格:18,300,000~27,750,000円
Land Rover ウェブサイト
http://www.landrover.co.jp/
ランドローバーコール(フリーダイヤル)
TEL.0120-18-5568 (9:00~18:00、土日祝日を除く)
(文=舵社/金川佳之 写真=ジャガー・ランドローバー・ジャパン)
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