レ・サーブル-オルタ2021/日本人セーラー奮闘中!

2021.07.01

フランスのダブルハンド外洋ヨットレース「レ・サーブル-オルタ2021」が、6月27日にスタートした。コースは、フランス西岸のレ・サーブル=ドロンヌをスタートし、ポルトガル領アゾレス諸島のファイアル島東岸オルタ沖を回航し、レ・サーブル=ドロンヌに戻ってくるというもの。これまでの大会はオルタに寄港するコースだったが、新型コロナウイルスの影響でオルタには寄らず、2,500マイル以上のノンストップレースとなった。参加は24艇で、現時点で2艇がリタイアしている。

 

使用艇はボックスルールのクラス40。ボックスルールとは、全長、全幅、セール面積などに一定の規定を設け、その範囲内で自由な設計・デザインを認め、レースは修正なしの着順で勝負するというもの。単独無寄港世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」のIMOCA60や、若手セーラーの外洋レースの登竜門「ミニトランザット」のミニ6.5も、同様にボックスルールである。

 

2年に一度のこのレースに、2大会ぶりに日本人セーラーが出場している。チーム〈MILAI(みらい)〉の鈴木晶友(すずき・まさとも)だ。相方はフランス人女性のアン・ボージ。

〈MILAI〉はスタート直後に他艇と接触するトラブルがあったものの、レースを続行できている。スタートから4日目の6月30日、鈴木氏が「フリートが固まっていて接戦です。船の性能差が少ないのが、ボックスルールのレースの醍醐味です!」とコメントを寄せてくれた。

 


〈MILAI〉のアン・ボージ(左)と鈴木晶友(右)
photo by Masa Suzuki / MILAI

 


〈MILAI〉は、来年スタートするダブルハンド世界一周レース「グローブ40」への出場を目指している

 

その他、注目チームは〈Everial〉。スタニスラス・チュレ(StanislasThuret)とローラン・ジョルダン(Roland Jourdain)によるチームで、ジョルダンは白石康次郎氏のコーチも務めるベテランセーラーだ。「ビルー」の愛称で親しまれている。

 


スタート後の〈Everial〉の様子

 

鈴木氏によると、〈MILAI〉は7月10日フィニッシュの見込みだという。チームの公式Facebookでも、随時情報をアップしているので、要チェック!
本人によるレースレポートは、8月5日発売の『Kazi9月号』に掲載の予定だ。

 


フランス時間の7月1日1時時点のレーストラッキング。〈Everial〉は9位、〈MILAI〉は15位につけている

 

●大会公式サイト
https://www.lessables-horta40.com/

●トラッキング
https://lessables-horta.geovoile.com/2021/tracker/

●〈MILAI〉公式Facebook
https://www.facebook.com/milai.aroundtheworld

 

(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=BRESCHI/SABLES HORTA 2021)

 


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