海遊びを始めるにはうってつけ!!|湘南マリーナ

2023.07.31

月刊『BoatCLUB』で連載中の「突撃! マリーナレポート」は、全国のマリーナを巡り、その特徴や素晴らしさを読者諸氏にお伝えする連載。舵オンラインでも、その一部をご紹介しよう!!

今回紹介するのは、神奈川県平塚市の湘南マリーナです。

※掲載情報は、取材当時(2023年4月)のものです。


神奈川県平塚市

湘南マリーナ

神奈川県の湘南地域中部に位置する平塚市。その東を流れる相模川は、日本三大深湾の一つと称される相模湾へと流れ込む。 その河口近くのいくつかのマリーナの中でも最も古くからあるのが同マリーナだ。

 

(トップ写真説明)
上下架用のスロープ。創業当時はもっと上流にあったが、25 年ほど前に公共事業の築堤のエリアに入ったため移転。その際に国の指導のもと、作成したのだそう

 

 

遊べる場所を作ろう

「私が1980年生まれで、その年に創業しましたので、同い年ということになりますね」とは今回お話を伺った中谷泰二専務。
湘南マリーナの創業者は中谷専務の祖父。たいそうな釣り好きだったのだが当時は周辺にマリーナがなく、「じゃあ、遊べる場所を自分たちで作ってしまおう」といって始めたのが事の起こりだったという。

 

中谷泰二専務

 

「子どものころは両親がマリーナの仕事で忙しかったので、よくお客さんのフネに乗せてもらって釣りをさせてもらった記憶があります。また、当時はカジキ釣りがとても盛んで、プレジャーボートというとごく一部のお金持ちの遊びという感じでお客さんもモーターボート一辺倒でした。ですが、みなさんの遊び方がどんどん変化、多様化する中で、できるだけリクエストに応えるようにしていたら、サービス内容もずいぶん増えてしまいましたね」

 

事務所のある建物(左)のすぐ右奥に見えるオレンジの建物は「ホテルサン・ライフガーデン」。業務提携しており、マリーナ会員は宿泊やレストランで割引サービスが受けられる

 

事務所入り口。現在スタッフは総勢10人体制(ベテラン勢多し)。事務所内でもヤードでもみなさん和気あいあいの空気感で、こちらまでつい笑顔になってしまう

 

「遊びたい」をかなえたい

マリーナ設立当初は、モーターボートのみを対象としていた同マリーナだが、今日までの間に、水上オートバイやSUP(スタンドアップパドルボード)の艇置と持ち込みや、スモールボートの持ち込みと、会員のプランを増やしてきた。

ほかにも免許教室、レンタルボート、メンテナンス、修理、船検、トレーラー車検、中古艇・用品の販売、ウエットスーツなどのレンタル、バーベキューテラス、そして廃船処理の業務も手掛ける。

つまりいろいろな人のいろいろな「水辺で遊びたい!」をかなえ、場合によっては〝ゆりかごから墓場まで〟じゃないが、最後まで寄り添ってくれる、心強い存在なのだ。

 

(左)水上オートバイの艇置はまだまだ募集中♪ 従来、水上オートバイといえば夏場という印象だったが、釣り目的での使用が増え、最近はほぼ通年出るオーナーも多いのだそう
(右)SUPの艇置スペース。世界選手権へ日本代表として出場した経験を持つ村田 暁選手によるSUPのレッスンも同マリーナで行われている

 

会員専用のバーベキュースペース(要予約)。右のベンチシートのスペースは有料だが、奥の共有スペースは無料。機材もすべてそろっているので、食材だけ持ち込めばOK

そんな湘南マリーナでは、さらに新しい試みが始まっている。

前述したボート遊びにまつわるハード面の提供以外に、これからはソフト面、つまりボートでの遊び方や、もっと手前の層に向けた、ボート遊びとの「出合い方」を増やす取り組みやイベントが、若手の社員を中心に着々と進行中。ますます目が離せないぞ!

 

湘南マリーナ

https://www.shonanmarina.jp/

 

(文・写真=新谷祥子/『BoatCLUB』編集部)

 


あわせて読みたい!

●浜名湖ボーティングの拠点|富士マリーナ

●全国マリーナレポート/鹿児島県・KMS(鹿児島マリンサービス)

●全国マリーナレポート/大阪府・エクセロンマリン

 


マリーナ

マリーナ の記事をもっと読む