読者のみなさまから寄せられたボート遊びに関するレポートを掲載している、月刊『ボート倶楽部』の読者投稿記事「進め! BCフィールドレポーターズ」。
舵オンラインでは、過去に掲載された記事の中から抜粋して再掲していきます。
●BOAT:〈ぐれ丸〉(トーハツTF‐235)
●FIELD:三重県の南伊勢・五ヶ所湾
●TARGET:イサキ、マダイほか
私がマイボートを持ったのは、約30年前。キッカケは、自由に釣りをしたいと思ったからです。マイボートは好きなように釣りができるので、天気がいい日は4艇目の愛艇「トーハツTF‐235」に乗り、ほとんど釣りに出かけています。
しかし2020年は、毎年楽しみにしている"桜ダイ"が釣れる時期に新型コロナにより不要不急の外出は自粛。当然、私もステイホーム、そして"ステイボート"。出港できないつらい日々でしたが、おかげでエンジンオイルの交換や物置になっているボート内の断捨離などを行うことができました。
6月に入ると県外移動も少しずつ解除され、旬を迎えているはずのイサキをねらって、友人と不要不急の釣りへ行きました。
釣行当日は、高海水温や乗っ込みの状況を考えて、イサキのポイントは浅場にあると判断し、低速で魚探とにらめっこしながら水深20〜30メートルで魚の反応を探します。時季的に毎年小サバが多く見られるタイミングで、それを食べに来るイサキがいるのでそこをねらうのです。
少し風や波があってフネがグラグラ揺れるため、サオはボートの揺れを吸収してくれる胴調子のダイワ・アナリスター64 50-265を使用、リールは同じくダイワのカウンター付き200番、ミチイトはPE3号。その先にフロロカーボンの6号を10メートル接続。そのほか、30センチの片テンビンとオキアミ用の小型のエサカゴ、ハリスは5号3メートルのシンプルな1本バリを付けます。
ハリは伊勢尼の金で、号数は対象魚ではなく刺しエサのオキアミのサイズで選びます。オキアミ2匹を抱き合わせでハリいっぱいいっぱいに刺したときに、ちょうどハリが隠れるような号数です。具体的には、Mサイズのオキアミには10号、Lサイズなら11号といった感じです。
オモリは水深1メートルあたり1号とし、水深30メートルなら30号を選択しますが、そのときの釣り方によってタナを合わせられる、最も軽い号数に調整します。
今回行うテンビンエサ釣りの道具、テンビンの長さは水深の100分の1、ハリスの長さは水深の10分の1としています。もちろん深場の赤い魚などをねらうときは、もっと短いハリスを使います。ハリスの太さは、想定外の大物を備えてイサキねらいでも5号以上を使います。アタリを多く出そうとしてハリスを細くし、ワンチャンスの大物をバラシたくありません。実際に今年1月の浅場の五目釣りでは、私の妻が号ハリスで80センチオーバーのワラサ(ブリの若魚)を釣り上げることもできました。
久しぶりの釣行でしたが、ねらい通りイサキをゲットしました!! 釣果は合計2時間で、良型イサキ10尾、ワラサ1尾でした。常に私か友人のどちらかにアタリがきてサオが曲がっている、という忙しい状況に大満足。
これは別日の釣行ですが、70センチオーバーのヒラメやマダイが釣れました。
釣った魚は、自宅に持ち帰っておいしくいただきます。これはメイチダイの刺身です。おいしかった~。
自分のスタイルで釣ることは最高のストレス解消になっています。大漁はもちろんうれしいですが、考えて釣った1尾は本当にうれしいです。思い通りの釣りをするための悩みはまだまだ尽きませんが、誰かの言葉にある「少なく釣って多く楽しむ」精神で、これからも焦らずイトを垂らし続け、楽しんでいきたいと思います。
(まとめ=BoatCLUB編集部)
※本記事は、『BoatCLUB』2020年10月号に掲載された記事を一部抜粋したものです。最新刊およびバックナンバーもぜひご覧ください。
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