最近、メキメキと音がするほどセーリングスキルを蓄えている海ガールの矢口あやはさん。実は今年の春に、フォイリングモスの最高級艇のひとつ、ビーカーでタンデムフォイリングを体験しておりました! その様子を、貴重な動画も交えながら紹介いたします。
セーリング競技艇で一番速いヤツを決定する激アツ選手権、スピードトライアル「流迅(RYU-JIN)」in 葉山の現場。ゆうこうマリン代表のフェレル・コリンさんが発案したイベントです。「日本のセーラーのレベルはとても高いのに、大学のヨット部員たちが卒業してヨットを辞めてしまうことが多いと聞いてもったいないと感じていました。今回のように、あらゆるウインドスポーツを集めた異種格闘技戦を行うことで、それぞれの間の垣根を取り払い、日本のセーリング人口の増加に貢献できればうれしいです」との、コリンさんの熱き想いで実現。今年の2月27日、葉山港で開催されたのでした。
当日は北東の風20~30kt。ベストすぎるコンディションの葉山に集まったのは6人の猛者たち。あやはさんは、このスピード狂たちを「アベンジャーズ」と命名(笑)。そのレポートは、月刊『Kazi 』6月号に詳しくありますが・・・裏テーマは「せっかくなのでアベンジャーズのどなたかに、一緒に乗せてもらおう!」なのです。
さっそく、乗せてもらえそうな猛者を探しましょう。
アベンジャーズを紹介!
これが当日集まったアベンジャーズたち。スピードに取りつかれたヒーローたちです。では、どのアベンジャーズに乗せてもらうか・・・。吟味します
皆さんがんばって~! も、大切ですが、あやはさんも飛ばなければなりません。さて、誰に乗せてもらおう!
ウイングフォイルの穴見知典さん。自分の体がマストであり、ブームである!裸一貫、ウイングセールを手にしてフォイリングします!
ちょっと持たせてもらう。うわ~!このまま空高く飛んでしまいそう!
カイトサーフィン/TTクラスの市川航平さんはどうだろう。「板が狭いので一緒に乗るのは難しいですが、僕がおんぶすれば大丈夫かな?」と市川さん・・・。かなりハードルは高そう!
日本のフォイリング番長、後藤浩紀さんのフォイリングモス「ビーカー」。現在一番速いと噂のモス級です。「ディンギー代表じゃないです。ヨット代表として流迅に参加しています」と後藤さん。タンデムには向いてそうだけれど、なにせ30kt近く出てしまう、モンスターディンギーですからね・・・。
倉持大也さんのウインドフォイル「iQフォイル」クラス。2024年パリ五輪セーリング競技の採用艇のひとつ。ウインドフォイルの第一人者、倉持さんなら安心かも。ボードも広いし……
そして・・・
乗艇させていただいたのは
やっぱりモス級!ビーカー様!
そのときの驚愕のフォイリング動画を公開!
放心状態の一日。後ろにバルクヘッドマガジン編集部の平井淳一編集長の姿も。すごい体験でした
海ガールあやはさんにとって、貴重な体験ができたすばらしい1日。ビーカーはやっぱり最強のディンギーでした。しかも、タイムトライアルでのこの日の最高速度は後藤浩紀選手の63.9km/h(34.5kt参考記録)。なんと、ほんとに「一番速いヤツ」に乗せてもらってしまいました。もしかして、現在国内でセーリング最速を体験した女性セーラーは・・・あやはさんだったりして? これからも応援よろしくお願いいたします。
(文=Kazi編集部/中村剛司 写真=舵社/山岸重彦)
※関連記事は月刊『Kazi』2021年6月号に掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ
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