SailGPデンマーク大会／やったぜ! 日本チーム準優勝!　舵オンライン │ 船遊びの情報サイト

SailGPデンマーク大会／やったぜ! 日本チーム準優勝!

2021.08.25

世界最速サーキット、SailGPシーズン2第4戦、ロックウール・デンマーク大会は、ネイサン・アウタリッジ率いる日本チーム（JPNチーム）の準優勝で幕を閉じた！（メイン写真＝photo by Thomas Lovelock for SailGP)

優勝は、前大会から連勝となった、トム・スリングズビー率いるオーストラリアチーム（AUSチーム）。王者の復活に、SailGP全体がピリリと締まった印象を醸した。

8月20、21日に開催されたロックウール・デンマーク大会海面は、デンマーク中央東岸のオーフス。東京湾のように閉じた港で、湖のように波がないことで知られている。大会中は比較的軽風で、初日はフルクルー（5人）指定だったが、2日目は軽風となり、搭乗クルー3人＆ビッグウイング指定が出されたなかでの戦いとなった。

フリートレースの1位は、イギリスの英雄ベン・エインズリー率いる英国チーム（GBRチーム）。幻となった昨年大会で見せた切れ味鋭い走りが復活。決勝レースは、GBRチーム、AUSチーム、JPNチームと実力派が顔をそろえ、熱い戦いを展開した。

決勝レースでは、やや風が回復。「風のつかい」「Wind whisperer」の異名を持つアウタリッジへの期待が高まったが、シーズン1の優勝を競った好敵手スリングズビーに勝つことはできなかった。一方、GBRチームは決勝戦で、JPNチームに対する航路権の侵害でペナルティーを課せられ3位に。エインズリーは、この決定に強い不満と憤慨をあらわにした。

これでJPNチームは総合で3位。トップのAUSチームとの差は、わずか4ポイント。まだまだ総合優勝を狙える位置だ。

photo by Ricardo Pinto for SailGP

ドライバー/ネイサン・アウタリッジのコメント

「なんとなく不完全燃焼でスコア的にも満足できなかった初日から考えると、最終日はチームにとって素晴らしい1日だったと思います。最初の2レースを勝利したことで、決勝進出を決めることができました。決勝はベストではなかったですが、トップゲートでGBRチームにペナルティーが課せられおかげもあって、2位を確保できました。決勝トップ3に残ることはとても難しいので、2位で大会を終えたことは素晴らしいと思います」

photo by Beau Outteridge for SailGP

グラインダーの笠谷勇希（左）と森島ティモシー（右）

グラインダー/森嶋ティモシーのコメント

「今回はターラント大会以来となる3人でのセーリングで大変でしたが、全力で頑張りました。大会を2位で終えてホントにうれしいです。これで総合でもトップ3に入ったと思いますが、まだまだこれからなので、さらに気を引き締めて頑張りたいと思います」

グラインダー/笠谷選手のコメント

「全体2位はベストではないですが、累計の順位を上げるという意味で良い結果だと思います。練習では20ktを超える強風だったのですが、今日は3人でセーリングするほど軽風でした。軽風はターラントで十分にトレーニングしていたので、なんとか決勝に進出できました。次のフランス・サントロペ大会まで３週間と短いので、まずはしっかり休んで次に向けて準備に励みます」