岡山市に本社を構える山陽保険センター。実際にフネを所有しているボートオーナーの立場に立ち、さまざまな補償を可能にしてきた。これまでも船体保険に関して、エンジンやドライブなどのパワーユニット、発電機や魚探、スラスターといった高額な艤装品に関する船体条項特約を実現させている。
同社ではヨットオーナーたちからも、保険に関するさまざまな意見や質問を受けてきたとのこと。そしてボートと同様に、ヨットではどのような補償が実現できるかを考え、マストやセールの補償、ヨットレース中の損害による補償、エンジンやセールドライブなどに生じた損害の補償などを実現。ヨットオーナー向けの保険プランを開発した。
ヨットを楽しまれている方のための保険で、これは画期的なものだ。内容について紹介していこう。
「ヨットに乗られている方で、まだ保険に加入されていない方はぜひご検討ください」と語る丸田真矢さん。保険会社に4年間勤務した後、その経験を活かして山陽保険センターに入社したそうだ。ヨット向け保険について、詳しく説明していただいた
マストやセールに生じた損害も補償される。ヨットに乗っている方であれば、セールの破断などは多くの人たちが一度は経験しているだろう。修理費用もかさむので、こういった特約の存在はありがたい
レース中に生じた損害についても補償される。レースは楽しいものだが、接触などのトラブルも起こりうる。公認の大会、非公認の大会を問わず、補償が可能とのこと
エンジン、セールドライブに生じた損害も補償される。船外機仕様のヨットは、船外機も補償の対象。プロペラ1枚の損傷から補償できるとのことだ
ここまでに紹介してきた以外にも、「台風や突風などの風水害で生じた損害」も補償される。台風時に、ジブファーラーが付けっぱなしになっていて破損したときも補償可能。「航海計器や艤装品に生じた損害」も補償される。時価額(何年経過しているか、などによるその艤装品の評価額)での補償となるが、GPSやレーダーなどは高価なので、少しでも補償されるのは心強い。
さらに各種資格、装置付帯割引を実施している。JSAFセールナンバー表示艇とAIS装置設置艇は10%、国際VHFなど無線設備搭載艇とBAN加入艇には5%の保険料割引制度がある。ただし、各種割引は合算しないとのこと。まだ船体保険に加入されていない方は、この機会にぜひ検討してみよう。保険の見積もり依頼は、こちらからも可能だ。
※本記事は現在発売中の月刊『Kazi』2022年7月号の記事から一部を抜粋したものです。ぜひご覧ください(※電子版はこちらからお求めになれます)
(文=舵社/小川佳文)
(問い合わせ)
山陽保険センター
TEL: 086-276-7001
https://www.sanyo-hoken.co.jp/
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