いよいよ辛坊治郎さんの太平洋横断が完結しようとしている。
2021年6月16日9:52現在の〈カオリンV〉(ハルベルグ・ラッシー39)の位置はコチラ(古野電気の特設サイトより/PC環境での閲覧推奨)。大阪・淡輪を出航してから、実に68日目を数え、目的地であるサンディエゴまでの距離は147海里(約273km)となった。
航跡を見ると、昨晩から速度が上がり、6~7ノット(時速11~13km)で一気にラストスパートをかけている。
6月15日のニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか」の放送中の生電話では、いつもにも増して元気そうな声を聞かせてくれた。
「いまは嵐のなかにいます。その嵐に備えてセールを取り込もうとしていたら、大きな波の衝撃で吹っ飛ばされました。もうほんと、そんなことばかりの毎日ですよ。でもこの風のおかげで一気に進んでいる。もしかすると明後日には着けるかもしれません」
「もう陸まで100kmくらいなんで、今日あたりランドフォール(陸地を視認すること)の瞬間を迎えるかと思っていたんですが、ちょうど陸地の方向に雲がかかっていて見ることができませんでした。距離的にはもう見えてもおかしくないんで、明日の朝にはたぶんランドフォールで(陸地が)見えると思います」
↑01:27:00くらいから、辛坊治郎さんとの生電話(YouTube/辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!)
舵オンラインでは、応援企画として「辛坊さんのアメリカ到着予想クイズ」を実施。たくさんの皆さんから、予想と応援メッセージが寄せられた。日本時間の6月17日、18日を予想された方もたくさんおり、最後まで目が離せそうにない。
ちなみに、舵オンラインでは気象予報士セーラーの田口裕介氏に、辛坊さんの到着日時を予想していただいたが(こちらの記事)、氏は気象ルーティングアプリがはじき出した到着日時に独自の要素をミックスし、6月17日の到着を予想している。
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残り147海里を平均6ノットで走った場合にかかる時間は、24.5時間となる。
いよいよフィナーレを迎えようとしている辛坊治郎さんの太平洋横断。桟橋に舫い(ロープ)をとるそのときまで、ご安航をお祈りしたい。
(文=舵社/安藤 健)
※辛坊さんの関連記事は、現在発売中の月刊『Kazi』2021年7月号にも掲載しています。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます。
辛坊治郎さんの太平洋横断チャレンジを応援しよう!
古野電気の特設ウェブサイト
https://www.furuno.com/special/jp/shinbo-challenge/
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