スナイプミックス 2024開催 初日は服部/中井が首位発進!|初日レポート&写真集

2024.11.09

国内で最も人気の高いディンギークラスの一つ、スナイプ級。こちらの男女混合クラスと、ジュニアクラスの合同全日本選手権「2024年度 第4回全日本スナイプ級ミックスヨット選手権大会 2024年度 全日本スナイプ級ジュニアヨット選手権大会」が11月9~10日(土日)にかけて、神奈川県江の島沖で開催されています。

舵オンラインでは『Kazi』でもおなじみ、松本和久さんによる本大会のレポートと写真をお届けします!(舵オンライン編集部)


 

男女混合ペアによるミックスクラスと21歳以下(今年の12月31日時点)のペアによるジュニアクラスのスナイプ級全日本選手権が神奈川県江の島沖で開催された。

ミックスクラスには48チーム、ジュニアクラスには36チーム(そのうち9チームが21歳以下の男女混合で両クラスエントリー)の計75艇が晩秋の相模湾に出走した。

一週間前に同じ江の島ヨットハーバーで大学生の全日本学生ヨット選手権(全日本インカレ)が開催されたこともあり、近北や関西水域の大学もそのまま滞在して参加したことで、例年を上回るビッグフリートでのレガッタとなった。

大会初日(11月9日)の開会式では、今年の夏に急逝された吉留容子さんを追悼しての黙祷が行われた。吉留さんは鹿児島経済大学(現・鹿児島国際大学)ヨット部出身で、スナイプ協会では長年事務局の仕事に従事され、その明るい性格で多くのスナイパーたちから慕われていた存在だった。

ようやく冬の近づきを感じさせる北風が吹くなか、予定された2レースが消化された。初日に総合首位に立ったのは、先週の全日本インカレで早稲田大学の完全優勝を牽引した4年生コンビの服部陸太/中尾桃子(meitory racing)。近藤康史や白石潤一郎、渡邊哲雄といったスナイプ級のタイトルホルダー・ヘルムスマンたちが派手なレースでトップ争いを繰り広げるなか、第1レースを5位、第2レースを2位といかにも早稲田らしい手堅いスコアでまとめてみせた。

総合2位でジュニア1位につけたのは同じく早稲田大学の向井真太郎/中井皓太。こちらも3-5位とまるでインカレの延長戦のような走りっぷり。総合4位、ジュニア2位にはインカレ総合準優勝の同志社大学の西内海斗/柳本征人が入るなど、大学生チームの活躍が目立つ初日となった。

社会人では夫婦コンビの近藤康史/近藤広佳(Team KONDO)が総合3位でミックス2位、ミックスのディフェンディングチャンピオンの白石潤一郎/篠原璃音(NORTH SAILS JAPAN)は総合5位のミックス3位、日本大学OBで全日本タイトルを持つ渡邊哲雄(SPN)は後輩の日本大学4年生の須永笑顔をクルーにして総合6位、ミックス3位という順位につけ、今のところ大学生の後塵を拝する形となっている。

大会最終日の明日、ベテランスナイパーの底力を見せつけることができるのか?それとも……。

 

(文・写真=松本和久)

 

今夏、急逝された吉留容子さんを悼んで黙祷

 

選手宣誓は関西大学の赤松佑香/福永晃志

 

This is Snipers‘ formal ! 内田伸一レース委員長はブレザーとカッパを合わせる見事なコーディネート

 

初日の2レースで総合首位に立った服部陸太/中尾桃子

 

ジュニアで首位に立った早稲田大学の向井真太郎/中井皓太

 

第1レースでトップフィニッシュしてミックス2位につけた近藤康史/近藤広佳

 

スタート直後にVサインで余裕を見せる昨年度チャンピオンの白石潤一郎/篠原瑠璃は第2レースで1位

 

優勝候補だった高木克也/渡辺桃香(BESTWIND/あおぞら銀行)は第1レースUFD、第2レースBFDでまさかの最下位

 

以下、松本和久さんの初日写真集です!


 


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