
2月21日(土)・22日(日)の2日間、アニオールズカップ(外洋学連杯)が三河みとマリーナ(愛知県豊川市)を舞台に開催された。
この大会は、普段クルーザーヨットで活動する大学が加盟する日本学生外洋帆走連盟が主催するもの。毎年1回この時期に、同型艇を駆って同じ条件でのセーリングの腕を競い合う。
また、この大会はとてもユニークなレースイベントとしても知られている。参加する選手が大学生(3年生以下)であるのはもちろんのこと、準備から当日のレース運営にいたるまで、大学生(4年生が主体)が担うという、まさに学生自身が学生の手で作り上げるという珍しいヨットレースなのだ。
今年は東京大学、防衛大学校、日本大学、明治学院大学の4チームのほか、慶応義塾大学がオープン参加し、三河みとマリーナが所有するJ/24を使い、ワンデザインレースが繰り広げられた。
毎年この時期は強風で苦労しがちだが、今年はよいコンディションに恵まれ、初日に5レースを消化。2日目は微風からカームへと移ろうコンディションで運営陣も苦労したが、それでも1レースを実施し、合計6レースを行いアニオールズカップ2026が閉幕した。
優勝は、6レース中5レースでトップを取った東京大学。昨年優勝の神戸大学が不在の中、普段からJ/24で活動しているだけに負けられない戦いを見事制した。また優勝した東京大学には、2027年3月(予定)のJYMA選抜 大学&U25ヨットマッチレースへの優先参加権が与えられた。
最初は慣れないJ/24の扱いに手こずっていたチームも見られたが、レースが進むにつれて艇団が固まってくるようになり、確実に技術が向上していることも実感。昨年9月には、日本学生外洋帆走連盟が主催し、三河みとマリーナでの合同練習会を開催するなど、新しい取り組みも多く見られる。
ピー・アール・エフ セイル・オン事業部、日本オーシャンセーラー協会(JOSA)、東亜建設工業、アイコムなど、多数の企業や団体が、この大会を支援している。
大学生のセーリング界では、外洋帆走部はマイナーと思われがちだが、近年はDMG MORIセーリングチームに所属する守屋有沙さん(神戸大学オフショアセーリング部出身)、ミニトランザット(単独大西洋横断レース)を完走した高原奈穂さん(慶應技術大学クルージングクラブ出身)など、日本学生外洋帆走連盟から世界に羽ばたくセーラーのニュースも数多く聞く。
現役の学生たちも、外洋をキーワードに存分にセーリングの技術を磨き、学生時代にしかできない貴重な経験をしてもらえればと願う。
(文・写真=日本学生外洋帆走連盟 アニオールズカップ実行委員会)