神奈川県の名所、湘南の海に浮かぶ江の島沖で開催された「2024年度 第4回全日本スナイプ級ミックスヨット選手権大会 2024年度 全日本スナイプ級ジュニアヨット選手権大会」。本大会はスナイプ級の男女混合クラス(ミックス)、ジュニアクラスの合同全日本選手権です。
若い選手が大活躍し、盛況となった大会の様子を、松本和久さんによるレポートと写真で紹介いたします!(舵オンライン編集部)
※初日の様子はこちらからどうぞ!
スナイプミックス 2024開催 初日は服部/中井が首位発進!|初日レポート&写真集
大会二日目の相模湾は、前日に引き続き冬型の気圧配置で北寄りの中風が吹くコンディション。大会は予定通り3レースが消化され、初日の2レースと合わせて全5レースのレガッタとなった。
総合1位は初日に首位に立った早稲田大学ヨット部4年生コンビの服部陸太/中尾桃子(meitory racing)が、この日の3レース全てで2位フィニッシュという圧倒的な安定感を見せて逃げ切り、全日本ミックスのタイトルを奪取した。
「正直言ってここまで走るとは思ってませんでした(笑)。全日本インカレが江の島だったので、インカレ前からの練習も含めてこの海面で乗り込んできたことがよかったんだと思います」とヘルムスマンの服部は言う。彼らのレースはまさに早稲田の戦い方そのもので、無用なリスクを取らず着実に順位をキープする“インカレスタイル”だった。
もう一つのタイトルである全日本ジュニアも、早稲田大学ヨット部2年生コンビの向井真太郎/中井皓太が手にした。総合でも3位に入る走りを見せた彼らだが、インカレでは控えにまわってレースには出場しなかったという。
「インカレに出られなかった悔しさを晴らすことができました」とヘルムスマンの向井は笑顔を見せた。このレベルの選手がインカレに出られないという早稲田大学ヨット部の層の厚さは驚異的だ。
社会人スナイパーで唯一気を吐いたのが、夫婦で出場した近藤康史/近藤広佳(Team KONDO)。初日の第1レースに続き、2日目の最終第5レースで2回目のトップフィニッシュを決め総合2位に食い込んだのだが、今回はノンタイトルで終わった。毎度素晴らしい走りを見せるチーム近藤だが、意外にもミックスのタイトルはない。
「こういうのって意外と優勝できないまま終わったりするんですよね(笑)」と自虐的に笑う近藤康史だが、その目は笑っていなかった。
(文・写真=松本和久)
全日本ジュニア選手権入賞者
全日本ミックス選手権入賞者
タイトルを総取りしたチーム早稲田。左から中井皓太、向井真太郎、服部陸太、中尾桃子。いずれも早稲田大学に在学中の学生セーラーたち
2日間メディアボートのドライバーを務めてくれた日本大学3年生の山下創士朗くん
海から戻るやいなや長男の蒼真くんの鼻をかむ近藤選手
表彰式で呼ばれて「何の表彰ですか?」と問うて「最年長です」と言われてズッコケるチーム輝栄会(左からエクセルビー真理、中村吉孝)の二人
日本スナイプ協会会長(西居基晴さん、写真ヘルムスマン)もレースに出ちゃうのがスナイプ!
ミックス優勝 服部陸太/中尾桃子(meitory racing)
ミックス2位 近藤康史/近藤広佳(Team KONDO)
ミックス3位 井嶋清芳/鎌田くるみ(湘南サニーサイドマリーナヨットクラブ)
ジュニア優勝 向井真太郎/中井皓太(早稲田大学ヨット部)
ジュニア2位 西内海斗/柳本征人(同志社大学体育会ヨット部)
ジュニア3位 角田一瑳/草薙温大(日本大学)
以下、松本和久さんの大会2日目の写真集をお届けします!
上位入賞者
全日本スナイプ級ミックスヨット選手権大会(参加50艇)
1位 服部 陸太 中尾 桃子(meitory racing)
2位 近藤康史/近藤広佳(Team KONDO)
3位 井嶋清芳/鎌田くるみ(湘南サニーサイドマリーナヨットクラブ)
4位 渡邊哲雄/須永笑顔(エス・ピー・ネットワーク/日本大学)
5位 鈴木義弘/上園田 明真海(Wild Gybe)
6位 西尾将輝/濱田さくら(同志社大学体育会ヨット部)
全日本スナイプ級ジュニアヨット選手権大会(参加38艇)
1位 向井 真太郎/中井皓太(早稲田大学ヨット部)
2位 西内海斗/柳本征人(同志社大学体育会ヨット部)
3位 角田一瑳/草薙温大(日本大学ヨット部)
4位 山﨑彩加/落合啓太(同志社大学体育会ヨット部)
5位 赤松佑香/福永晃志(関西大学体育会ヨット部)
6位 重松 駿/吉見有理(早稲田大学ヨット部)