紫外線で硬化する補修剤／ソーラーレズ　舵オンライン │ 船遊びの情報サイト

紫外線で硬化する補修剤／ソーラーレズ

2022.01.27

冬の時期は、大切なヨットやボートのメンテナンス作業を行うことが多いと思います。FRPの補修作業なんかも、その一つ。そんなときに便利な「紫外線で硬化するタイプの補修用樹脂」と聞いて、すぐにピンとくる人もいらっしゃることでしょう。そう、サーフボードの補修材です。

今回ご紹介するWAHOO「SOLAREZ（ソーラーレズ）」は、もともとはサーフボードを修理するために開発され、特殊なグラスファイバーが配合された強度の高いポリエステル樹脂からなるもの。その用途はサーフボードの補修だけにとどまらず、ボーティング、フィッシング、キャンピングなど、あらゆる場面で使われているアウトドアグッズの補修修理にとても便利です。

「ソーラーレズ」は、深さ1cmまでの傷に対応します。日の当たらない場所で補修したい部分に塗りますが、その際は気泡が入らないように注意してください。
※曇りの日でも紫外線は当たるので屋外での作業は推奨しませんが、風通しのよい場所で作業してください。

樹脂にはガラス繊維が配合されていて粘度が高いので、盛り過ぎにならないよう、硬化させる前にテープやラップなどで平らにしてから硬化させれば、硬化後のサンディング、仕上げ作業が楽になります。

その後、直射日光に当てればすぐに硬化がはじまります。
硬化後はクリアの仕上がりで、普通の樹脂と同様にサンディングすることができます。屋外で作業するときには、とにかく紫外線の影響ですぐに硬化するので注意が必要。でも逆に日に当てればあっという間に硬化してくれるので、通常の樹脂では補修しにくいような場面でも活躍してくれます。また、一般的なポリエステル樹脂のように、硬化剤の量によって思い通りに硬化しない・・・なんてこともありません。

もし仕上がり箇所を白色で仕上げたいときには「ソーラーレズ　マイクロライトホワイト」を使用します。

この商品には超軽量フィラー（サーフボードの芯材フォームをマイクロ粒子のパウダー状にしたもの）を配合してあり、白くて軽量な仕上がりになります。白色は紫外線が通りにくいため、1cmの深さを埋める場合、5mmの深さで2回作業を行ってください。

続いて紹介するのは、紫外線で硬化するエポキシ樹脂「ソーラーレズ　エポキシ」です。ポリエステル樹脂は発泡スチロールを溶かしてしまうため、エポキシモールドの補修には使えません。その場合はこちらの商品をご使用ください。通常のエポキシのように混合する必要がないので、混合比のバラツキによる強度低下がありません。