女性のための国際セーリングフェスティバル「ステアリング・ザ・コース」が世界的に開催されます。
(タイトル写真:photo by Sailing Energy / World Sailing)
これは、ワールドセーリング(以下、WS)が2021年に策定したもので、初年度の昨年は日本を含む27カ国が参加しました。その様子はこちらからご覧いただけます。
このイベントは、女性がセーリングを体験できる機会と、ヘルムスやコーチング、レースオフィシャルを一時体験することでキャリアパスとして意識する機会を世界で一斉に提供するもので、ソーシャルメディアキャンペーンによりセーラーコミュニティーの結びつきを強め、これからセーリングを始めようとする子女の背中を押すためのグローバルな取り組みです。概要は以下を、詳しくはイベントハンドブックをご参照ください。
2022年5月20(金)~29(日)の期間中には並行して、セーリングスポーツを支える女性のコーチやレースオフィシャルをロールモデルとして、またこれまでに女性の参加を支援した大会をケーススタディーとして、WSのウェブサイトやSNSで紹介していきます(昨年はスナイプ協会、女子インカレ他が紹介されました)。
「この大会/この人の頑張りがあるから今がある!」と思いあたる大会や人物について、自推他推によらずsteeringthecourse.japan@gmail.com までお知らせください。
photo by World Sailing
2021年関東女子インカレの様子。ケーススタディとして世界へ発信された
Steering the Course日程
日時:5月20日(金)~29日(日)それ以外の日程でも可
場所:自主的に参加希望するクラブ、チーム、スクールのそれぞれの活動場所
Steering the Course参加方法
1:イベントハンドブックに提案されたアクティビティー例のうち、どの形態で参加するか決める。参加団体のオリジナルなアイデアでもOK。
2:こちらのフォームからサインアップする。
3:各団体のステアリング・ザ・コース参加表明や活躍中の女性セーラー紹介を、「#SteeringTheCourse」のハッシュタグを付けてSNSに投稿する。
4:アクティビティーを行っている様子を写真、動画に撮り、「#SteeringTheCourse」のハッシュタグを付けてSNSに投稿する。
photo by Jacxek Kwiatkowski / World Sailing
女性限定の体験会やレースを開いてステアリング・ザ・コースに参加しよう!
当イベントが目指すもの
当イベントはジェンダー平等を実現とSDGs達成のツールとしてWSにより策定されました。地球の人口は49.6%つまり約半分が女性ですが、セーリング人口に占める女性の割合は、日本では約20%。女性セーラーの数を増やそうとすることは、セーリング人口そのものを増やすことに直結します。
また、女性は大学卒業とともにセーリングから離れてしまうことが多く、自分がコーチやレースオフィシャルをする姿を思い描く機会がありません。女性がそれらの役割を一時体験し、自分事として捉える機会を提供することでセーリングスポーツを支える役割へのパスウェイを示し、既存の女性セイラーの成功にハイライトを当てることと新規セーラー取り込みを同時に行うことで、サステナブルなコミュニティー形成を目指します。
「You can’t be what you can’t see ? 見たことがないものにはなれない」といわれます。ロールモデルとなる女性を紹介し、SNSやプロモーション素材に女性をもっと含めることで、女性にセーリングを身近に感じてもらいましょう!!
photo by World Sailing
小菅寧子さんは現役を引退してからウィンドサーフィン女子チームをコーチとして長く牽引する。「一日コーチ体験をしてみると、多くの気づきがあるはず」と小菅コーチ
(文=ソルト祥子/ワールドセーリング)
text by Sachiko Suzuki Sault / World Sailing
あわせて読みたい!