5月14日(土)からシーズン3が始まったSailGP。Japan SailGP Teamは残念ながら、その開幕戦を欠場する事態になっている。詳細はこちらから。
さて、この記事では、SailGPの国別対抗のレース以外の取り組みを紹介しよう。その一つが、若手セーラーの育成を目的とした「SailGPインスパイア」だ。これは21歳以下のセーラーを対象とし、SailGPの各大会と同時開催で、ワスプやRSキャットによるレースを行うというもの。
SailGPシーズン2最終戦(第8戦、3月26〜27日)のサンフランシスコ大会では、インスパイアのレースも総合優勝をかけたグランドファイナルとなった。
SailGPにシーズン1から参戦するJapan SailGP Teamは、SAILFAST社の協力のもと、国内でフォイリングキャンプを定期的に実施している。2月18〜20日に葉山港(神奈川県)で実施されたフォイリングキャンプでは、サンフランシスコでのインスパイアレースに派遣する男女1人ずつの日本代表(嶋倉照晃さんと後藤凛子さん)を選出した。
全14人(男子11人、女子3人)が参加した今回のフォイリングキャンプの模様と、インスパイアレースの結果をお届けする。
富士山がきれいに姿を見せた2月18日の様子。参加者たちは冷たい風が吹く中でも元気はつらつとしていた
コーチの1人が、右から2人目の後藤浩紀さん(SAILFAST社代表)だ
6艇のワスプに交代で乗り、ショートコースのレースをこなしていった
女子代表の後藤凛子さん
男子代表の嶋倉照晃さん
池田海人さん
宇田川涼太郎さん
岡田爽良(そら)さん
川島武継さん
後藤大志さん
酒巻佑成さん
重松 陽(ひなた)さん
田原隼宇(しゅう)さん
田原瑠華さん
中村大陽さん
安永昂生(こうき)さん
シーズン3からのウィメンズ・パスウェイ・プログラムに選出された山崎アンナさん。これはシーズン2から始まったもので、ジェンダー平等を目指すSailGPが、F50に共に乗る女性セーラーを育成するプロジェクト
14人の参加者たちに今後の目標などを聞いた
男子代表は嶋倉さんに決定。左はJapan SailGP Team COOの早福和彦さん。女子代表の後藤凛子さんは、3日目の2月20日は探究学習プログラム「クエストカップ2022 全国大会」のため欠席したが、そこで見事グランプリを獲得した
サンフランシスコ大会で実施されたレースには、男女ともに8カ国が出場。サンフランシスコのシンボルであるゴールデン・ゲート・ブリッジをバックにレースを実施した。
男子はニュージーランドのショーン・ハーバート、女子はイギリスのハッティー・ロジャースが勝利。2人にはシーズン3からそれぞれの国のチームに参加し、選手やコーチからさまざまな技術を学ぶ機会を得るという。
photo by Felix Diemer for SailGP
女子のレースの様子。日本は6位/8カ国
photo by Felix Diemer for SailGP
男子のレースの様子。日本は8位/8カ国
photo by Adam Warner for SailGP
表彰式では各選手がチャンピオンを祝福
■Japan SailGP Team 公式Facebook
https://www.facebook.com/SAILGPJPN
この記事は、『Kazi』2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。購入はこちらからどうぞ。
(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=矢部洋一、Kazi編集部/森口史奈)
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