都心と空港をつなぐモノレール|陸から乗るか、ボートから見るか!?

2024.08.27

【水路を航く】#44/東京都・京浜運河 東京モノレール編/港区〜品川区〜大田区 水上を“航く”モノレール

浜松町-羽田空港間を行き来する東京モノレール。総延長は約18キロメートル、一番速い快速に乗れば、最短18分で空港へ到着できる。

1964年の東京五輪開催に合わせて建設・開業したこの路線は、用地買収の問題から京浜運河上を走行するルートが多く採用された。

昭和島付近では、運河の中に橋脚が建てられており、乗車して窓の外を眺めると、まるで水上を走行しているかのようにも感じられる。

また、運河を航走するボートからあたりを眺めれば、陸からとはひと味もふた味も違う旅の景色を楽しむことができる。

 

(トップ画像説明)
運河上に渡されたレールの上を走っていく東京モノレールと並行して航行する。天王洲アイル駅から大井競馬場前駅の区間は、ほとんどが“水上モノレール”状態となっている

 

京浜運河沿いにある、地上40階建てのワールドシティタワーズ。フネから建物全体を見ようとすると、真上を見上げる感じになる。品川駅や天王洲アイル駅などからほど近い、都会の高層マンションだ

 

1993年に開通して以来、東京港のシンボル的存在の一つとなっているレインボーブリッジ。東京都港区の芝浦地区と台場地区を結ぶ巨大なつり橋だ。

 

レインボーブリッジの中で、芝浦側から芝浦アンカレイジまでの間の通称“ループ橋”は、フネから見上げると大迫力。どちらかといえば、昼間よりもライトアップされた景色が見える夜がおすすめ

 

練習船として運用されていた、3本の大きなマストを持つ帆船〈雲鷹丸(うんようまる)〉。運河沿いにある東京海洋大学品川キャンパスの敷地内に保存されている

 

海老取川にある「羽田空港天空橋船着場」は天空橋駅近く。災害時の水上輸送拠点とする目的で2012年に造られた。平常時は水上バスやクルーズツアーなどの舟運事業に使用することができる

 

京浜運河沿いの京浜島に本社がある安田造船所。アジムットなどの輸入艇販売や、オリジナルブランドであるブレーカーズの製造販売をしている 
安田造船所 TEL:03-3790-2230

 

日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『ボート倶楽部』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。

第44回は、『ボート倶楽部』2022年9月号に掲載された、京浜運河で出会った水辺の風景をお届けします。 (※本記事の取材は2022年の7月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)

 

(文・写真=舵社/山岸重彦) 

 


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