今回で19回を迎える、台琉友好親善国際ヨットレースが今年も開催される。 実行委員会事務局および、宮古島ヨットクラブの渡真利将博さんから、熱きお誘いのテキストが届いた。黒潮を横断する骨太の国際レースである。多くの参加があることを望み、ここに紹介いたします(舵オンライン編集部)。
※メインカット=前回大会、台湾・基隆(キールン)をスタートしたレース艇。
文=渡真利将博
今や日本国内で継続している唯一の国際ヨットレースがこのレース。
台湾~石垣島間を流れる複雑な黒潮を横断しての国際レースは、6月9日から15日までの間で開催される。
このヨットレースは、台湾と歴史的に深いつながりのある沖縄、特に宮古島、八重山諸島との国際交流を図るべく1998年に第1回大会がNPO法人八重山ヨット倶楽部、石垣市、ほか主管により開催され、その後、宮古島ヨットクラブ、関係者ほかが主管となり、石垣方と隔年ごと交互に開催されている。
また宮古島では、この国際ヨットレース交流がきっかけになり、2007年には基隆(キールン)市と宮古島市の姉妹締結がなされており、お互いの交流を深める行事として、継続開催されている。大会を重ねるごとに参加艇も増え続け、コロナ問題を乗り越え3年間中止されていた今年は、香港、マレーシア、台湾、日本と、合わせて50艇の参加が予定されている。
レースは3レグに分かれ、基隆島一周レース、基隆-宮古島レース、宮古島インシュアレースの3レグのトータルで覇を競う。バリバリのレーサー中心ではなく、どちらかといえばクルーザー&レーサー中心での参加艇が多い。クラス分けはIRC1&2・カタマランクラスの3クラス+オープンクラスを予定している。
台湾の食事も楽しみの一つ。日本人と味の嗜好が近いのだ
台湾における食に関しては改めて言わなくても、どこで何を食べてもはずれはない。特に現地レース関係者が紹介する食事どころは絶品である。また基隆市内で毎夜開催されている「夜市」は、見て・歩いて・食べて、と楽しめる。レース以外の楽しみ満載の台湾です。
多くの来場者でにぎわった前回大会の陸上本部の様子
到着地の宮古島は、山と川のない平坦な島であるがゆえ、海への赤土の流失がないため沖縄のほかの地域より美しい海、海岸が広がる。このことが多くの人に知られるようになり、近年、急激にリゾートホテル&観光客が激増している。また、成田空港と同じ規模の滑走路を有する伊良部&下地島間に有名な伊良部大橋が開通したことから、宮古島には二つの空港が存在する国内でも珍しい島となっている。そのことから下地島空港は、LCC中心の国内外からエアラインが開設されることは必至となっている。
フィニッシュ地である宮古島に広がる美しき宮古ブルー
photo by Shigehiko Yamagishi | Kazi
今回は50艇近いエントリー問い合わせがあった模様!
多くの台湾メディアに取材されるレースチーム
黒潮を横断する国際レースをぜひ!
以下、公示より抜粋。変更の可能性があるため、随時公式を確認のこと。
2023年6月9日(金)参加艇基隆集合期限
6月10日(土) 12:00~ 安全検査・艇長会議
6月10日(土) 17:00~ 歓迎交流会(基隆市)
6月11日(日) 11:00~ 基隆島一周レース
6月11日(日) 17:00~ 表彰式(基隆市)
6月12日(月) 11:00~ 基隆→宮古島レース・スタート
6月13日(火) レース中 これから日本時間へ
6月14日(水) 12:00 レース終了・平良港入港タイムリミット
6月14日(水) 17:00~ 歓迎交流会(宮古島市)
6月15日(木) 10:00~ 琉球王朝杯(賞金レース予定)2レース
6月15日(木) 18:00~ 姉妹都市交流会&表彰式(宮古島市)
※6/9~12は台湾時間(+1時間)、6/13~15は日本時間
1艇:40,000円
乗組員:16,000円/1名につき(前夜祭及び3回の表彰式費含む)
特別機材費:20,000円(位置情報・トラッキングシステム・リース料)
参加料振り込み期限
4月30日(日)
19回台琉友好親善国際ヨットレース・実行委員会事務局
渡真利将博(Tomari Masahiro)
TEL(国内): 090-4777-6868(携帯)
TEL(海外): (81)90-4777-6868(mobil)
Email: tida.again@gmail.com
上地茂徳(uechi sigenori)
TEL: 090-1943-0410
〒906-0008 沖縄県宮古島市平良字荷川取220-5
又は Email tida.again@gmail.com
宮古島ヨットクラブ(24°NORTH内) 渡真利 将博
(文・写真=第19回台琉友好親善国際ヨットレース・実行委員会事務局)
※関連情報は、月刊『Kazi』5月号にも掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ
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