タレントの森田一義さん(タモリさん)が主催し、「海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース」として、日本各地のセーラーを熱狂させたレース、タモリカップ。沼津、福岡、横浜、富山がそれぞれ開催港となり、大会の優勝トロフィーも港ごとに制作されていた。
毎回各地で大盛況を博したタモリカップは、2019年に初の東北開催を予定していたが、さまざまな事情があり中止に。これによって「幻のタモリカップ優勝トロフィー」が生まれることになった。
幻となったタモリカップ2019年東北大会の優勝トロフィー
写真は2018年の横浜大会、定番だった船長スタイルで参加艇を見守るタモリさん
さて、タモリさんの母校である福岡県立筑紫丘高等学校は、2027年に創立100周年を迎える。
「公益財団法人 筑紫丘高校同窓会奨学財団」の理事長でもあるタモリさんは、これを記念して、この幻となった「タモリカップ東北大会優勝トロフィー」を競売に出品し、落札額を学校への寄付とするプロジェクト「寄付道オークション」の実施を発表した。
「寄付道」はタモリさんが発案した、母校への寄付(ドネーション)と競売(オークション)を融合させた新しい仕組みのプロジェクトだ。オークション方式で広く資金を集め、その資金を寄付することで母校の発展に貢献することを目指す。
11月6日(月)からオークションの参加権の販売が開始され、11月11日(土)から18日(土)まで、クラウドファンディングプラットフォーム、「うぶごえ」で入札が可能になる。
また、オークション落札者には下記の豪華な特典が用意される。
①タモリさんと、トロフィー制作者である彫刻家・望月菊磨さんからのオリジナル授与メッセージ
タモリさんと望月菊磨さん。二人は福岡県立筑紫丘高等学校の同級生だ
②トロフィー台座部の優勝者プレートに、落札者の方の名前を印字
トロフィーに飾り付けられる優勝者プレート
さらに参加者特典として、オークション参加権を購入の方全員にタモリキャプテンからのお礼のショートムービーがプレゼントされる、ファン必見のイベントだ。
台座の裏にはタモリカップのオーナーであるタモリさんの直筆サイン
2018年を最後に惜しまれつつも閉幕となったタモリカップだが、今回のオークションは幻の優勝トロフィーをかけた「最後のレース」となるのかもしれない。
多くの人を巻き込んで笑顔にしてきたタモリカップの、最後の行方に注目したい。
(問)うぶごえ
(文=川野純平/Kazi編集部 写真=Kazi編集部 写真提供=プラチナム)
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