日本代表選手の紹介リレー最終回は、明日25日からレースが始まる男子RS:X級の富澤 慎(トヨタ自動車東日本、トップ画像左上)、女子RS:X級の須長由季(ミキハウス、トップ画像右下)です。それぞれ4度目と2度目のオリンピックになります。いい風が吹きますように!
男子RS:X級
Men's Windsurfer
富澤 慎
「8位入賞のチャンスは十分。4度目こそ良い結果を」
国内敵なしのベテラン富澤は、この1年間、できるだけつらいトレーニングに励んだという。
「海外勢はワンテンポ早くいい練習を再開できていて焦りがあり、長いときは1日に6時間ほどトレーニングをしてきました。2月からヨーロッパに遠征して3大会に出ましたが、3回目(アリアンツレガッタ、10位/21艇)で五輪でも8位入賞のチャンスがあるなと思えたので、その機会をどこまでつかめるか。五輪ではまだ一度も良い結果を残せていないので、8位入賞は確実に、メダルが見えれば逃さず狙っていきます。自分の強みは長年の経験と、コーチのニック(デンプシー。五輪3 大会でメダル)がいて石川(裕也)がフルサポートしてくれるこの体制。とても恵まれた環境です」。
しかしそれに甘えず「常にチャレンジャー精神」で、4度目の五輪を迎え撃つ。
2021年ヨーロッパ選手権の様子
富澤 慎(とみざわ・まこと)
●所属企業:トヨタ自動車東日本
●出身:新潟県
●年齢:37歳
●身長/体重:182cm/72kg
●競技歴:27年
●経歴:新潟県立柏崎工業高校➡関東学院大学
●五輪出場歴:北京、ロンドン、リオ
【応援メッセージ】
Kazi誌が企画した日本代表への応援メッセージの一部を掲載します。
・江の島の風が 富澤選手はじめ 日本代表選手に味方しますようにっ!(u/h/29歳)
・4大会連続出場はさすが!地元開催で 集大成となるメダルを! (のぎちゃん/28歳)
女子RS:X級
Women's Windsurfer
須長由季
「いい成績を取ることに集中する。五輪は自分との戦い」
ロンドン五輪は出場をかなえるもリオ五輪の選考で敗れた須長の、東京五輪への思いは強い。
「自国開催の五輪を現役で目指せる立場にいながら、それを指をくわえて見ていたら後悔するなと思って活動してきました。ロンドンは出られたことがうれしかったけど、東京はより注目もされますし、成績にこだわってメダルレース進出かつ8 位以内が目標です。この1 年は、富澤選手や補欠の伊勢田 愛(めぐみ)選手にお願いして練習してきました」。
普段からピリピリすることは少ないという。
「性格はおちゃめかな(笑)。常にニュートラル。優しすぎると言われることもありますが。五輪はとにかくいい成績をとることに集中すればいいので、自分との戦いですね。やっとレースができる、待ちに待った本番がやっと来たかという気持ちです」と明るく話した。
2021年ヨーロッパ選手権の様子。須長のセールナンバーの「470」は、470級クルーとしてアテネ五輪のキャンペーンを経験したことから
須長由季(すなが・ゆき)
●所属企業:ミキハウス
●出身:埼玉県
●年齢:40歳
●身長/体重:170cm/63kg
●競技歴:22年
●経歴:星野高校女子部➡明治大学
●五輪出場歴:ロンドン
【応援メッセージ】
Kazi誌が企画した日本代表への応援メッセージの一部を掲載します。
・メダルとってきてーー!(り/21歳)
・いよいよ本番!毎日のトレーニングの成果を発揮して、笑顔のオリンピックにして下さい。 応援してます!(mimi/52歳)
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(文=森口史奈/Kazi編集部 レース写真=Osga_photo - Joao Costa Ferreira 選手顔写真=濱谷幸江/日本セーリング連盟)
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