2021年に最も活躍したセーラーとは?

2021.12.11

その年、特に優れた活躍をしたセーラーに贈られる「ロレックス ワールド・セーラー・オブ・ザ・イヤー」が発表された。男性部門はマルチに活動するトム・スリングスビー(オーストラリア。トップ画像左)が、女性部門は東京2020オリンピック女子470級金メダリストのハンナ・ミルズエイリー・マッキンタイヤ(イギリス。トップ画像中央と右)が受賞した。

 


モス級世界選手権2021でのスリングスビー。14レース中、13回トップフィニッシュを飾った
photo by Martina Orsini

 

2010年以来2度目の受賞となるスリングスビーは、モス級世界選手権2021優勝(2019年大会に続いて2連覇。2020年大会はパンデミックのため中止)のほか、SailGPなどを中心に活躍している。2018年に立ち上げられたSailGPは、2019年からシーズン1がスタート。スリングスビーはオーストラリアチームのCEO兼スキッパーとして、シーズン1の総合優勝に貢献した。残すは2戦となったシーズン2も、オーストラリアチームはトップを維持している。

 

その他、10月のロレックス ミドルシー・レースでは100ftマキシ〈コマンチェ〉の一員として総合優勝。52スーパーシリーズでは〈フェニックス11〉(TP52)にタクティシャンとして乗り込み、スペインで全3戦実施された2021年シリーズの年間成績は4位/9艇となっている。

 


ロレックス TP52 ワールドチャンピオンシップRCNP 2021の〈フェニックス11〉(TP52)
photo by Nico Martinez / 52 Super Series

 

470級スキッパーのミルズは、2012年ロンドン五輪で銀メダル、2016年リオ五輪では金メダルを獲得。当時のクルーはサスキア・クラークで、リオ五輪後に、ソウル五輪スター級金メダリストを父に持つマッキンタイヤとペアを組んだ。今夏、自身3度目の五輪に挑み、見事に連覇を成し遂げた。同アワードは、ミルズは2016年以来2度目、マッキンタイヤは初の受賞となった。

 


東京五輪のメダルレースフィニッシュ直後、金メダル獲得に喜ぶミルズとマッキンタイヤ
photos by Yoichi Yabe

 

■ロレックス ワールド・セーラー・オブ・ザ・イヤー 過去の受賞者
https://www.sailing.org/worldsailor

 

(文=森口史奈/Kazi編集部 トップ画像=Bob Martin for SailGP & Sailing Energy / World Sailing)

 


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