ヤマハ発動機株式会社は、ドイツのマリン電動推進機メーカー「Torqeedo社」（以下トルキード）を傘下に持つDeutz社（ドイツ）との間で、トルキード社の全株式を取得する株式売買契約を締結した。

トルキードは、マリン電動領域のパイオニアのブランドであり、電動船外機、電動船内機、バッテリー、各種アクセサリーなど、豊富な製品群を展開している。昨今の時世もあって、欧州を中心に小型電動市場で販売を伸ばしており、成長を続けている。また、電動モーターやプロペラ、電源系統に関する多くの特許を保有し、次世代環境技術の研究開発能力・量産設備・開発リソースを有している。

今回のヤマハ発動機のトルキード社の買収は、ヤマハ発動機が中期経営戦略として推進する「マリン版CASE」戦略の「Electric」の分野における開発力強化を目的とし、マリン業界でのカーボンニュートラル対応を加速。
早期の小型電動推進機ラインアップ構築に寄与しそうだ。

さらに、ヤマハ発動機が長年培ってきた艇体設計技術、マリンエンジン技術などのノウハウを組み合わせることで、中型電動船外機にも新たなシナジーを生み出すことが期待される。

（文＝舵社／吉原純夫　写真提供＝ヤマハ発動機）

トルキード社の電動船外機「Travel XP」

【Torqeedo（トルキード）社の概要】
設立：2005年
所在地：ドイツ・バイエルン州ミュンヘン
代表者：Fabian Bez
従業員数：約230名
事業概要：電動の船外機、船内機、ポッドドライブ、ハイブリッドシステム、バッテリー、アクセサリーの製造・販売

（問い合わせ）
ヤマハ発動機株式会社
コーポレートコミュニケーション部　広報グループ
（本社）TEL：0538-32-1145　
（東京）TEL：03-5220-7211
https://global.yamaha-motor.com/jp/news/

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