東京湾のビッグイベント、横浜ベイサイドマリーナオープンヨットレース(以下、YBMオープン)2024が、10月19日に開催された。エントリーはオープンクラスAが32艇、オープンクラブBが41艇、IRCクラスが12艇で、合計なんと85艇! 今年も多くの参加艇が集まった。
しかし……、予報通りの強風に見舞われ各艇はレース海面に出艇したものの、レースはあえなく中止となってしまった。風速はおよそ20ノット(10m/sほど)。ときに25ノット超のブローが入るような状況。小型艇では、ワンポイントリーフ(縮帆)する艇も目立っていた。
アウターマークはマークセットボット(自走式ドローンマーク)が採用され、早々に設定された。風上マークも何度か打ち直され、レーサーたちはいまかいまかとレース開始を待ったが、残念ながら風はさらに吹きあがり、本部船はN旗+A旗(本日予定されているレースはすべて中止。本日は予定されたレースを行わない)を掲揚。レース艇はハーバーバックを余儀なくされた。
表彰式は開催され、順位は付かなかったが用意された入賞商品はじゃけんによる争奪戦に。プレゼンテーターは「ラミちゃん」の愛称でおなじみのアレックス・ラミレスが務めた。今年も目玉の景品として、パラオ旅行のビッグプレゼントが用意された。
予定では17時からの開始であったが、表彰式会場への入場は1時間繰り上げられ、早くから宴会がスタート。 ただ、実際は各艇がその前から自艇で宴会を開始していたようだ。結果として、午前中からず~っと宴会が続くという、天国のような時間が流れた。
今回のトピックになったのは、ロイヤル香港ヨットクラブから来日したセーラーたち。前日は横浜ベイサイドマリーナ(以下、YBM)と、横浜ベイサイドヨットクラブ(YBYC)が用意した2艇に分乗し、帰着後はYBMの人気レストラン「ちりとてちん」で大宴会。レース当日も、日本のセーラーたちと大いに国際交流を果たし、イベントを盛り上げてくれた。
では、ノーレースとなったのに、やっぱり楽しく盛り上がった、YBMオープンの写真を見てみよう。
海上撮影は矢部洋一さんです!
メインカット | photo by Yoichi Yabe | 本部艇に掲揚されたN旗+A旗
(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=矢部洋一 中村剛司/Kazi編集部)
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