愛知県・蒲郡のラグナマリーナ沖をスタートし、八丈島を回って横浜ベイサイドマリーナ沖のフィニッシュラインまで350海里を走る長距離レース「2023オーシャンスプリングフェスティバル」が今年新たに誕生。4月30日(日)にスタートした全6艇は、全体的に強い風の吹きつけるコンディションの中を走り抜き、5月2日(火)の午後までに大きなトラブルもなくレースを終えた。
これまでにない新しいコース設定は、長距離レースの面白さが凝縮されていたようだ。ゴールデンウイークの風物詩として、次回、次々回と、さらなる盛り上がりを見せることを期待したい。
また、本レースでは、マイクロプラスチック採取装置の搭載と、レース中のサンプル送付が義務付けられたことも見逃せない。セーラーだからできることという観点からも、今後に向けて、貴重な一歩が踏み出されたといえるだろう。採取されたサンプルは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)に持ち込まれて分析され、5月5日の表彰式の際に、その結果が発表される予定だ。
本稿を執筆している2023年5月2日21時現在の暫定結果を、参加各チームのフィニッシュ後の表情と併せて紹介したい。
(文・写真=舵社/安藤 健)
●2023オーシャンスプリングフェスティバル公式サイト
https://ocfes.jp/oceanfestival2023/
●2023年5月2日現在の暫定結果
https://ocfes.jp/doc2023/OceanSpringF_Result_V3.pdf
※トップ写真:スタート直後の三河湾を走る艇団/photo by Takahiro Yamamoto
1日12時間41分22秒という快速ぶりで堂々のファーストホームを飾った〈T DRACONIS〉(ROGERS IRC46)
上写真:photo by Takahiro Yamamoto
下写真:photo by Noriyuki Suzuki
1日17時間50分48秒で着順2位の〈CRESCENT IV〉(J/121)
上写真:photo by Takahiro Yamamoto
〈LADY KANON〉(J/130)
〈SHALLON VII〉(FIRST 35)
〈MONDAY NIGHT〉(Class 40)
〈1122 TREKKEE〉(ELLIOTT 13 Custom)
参加艇は毎朝7:00にマイクロプラスチック採取装置でのサンプル採取を義務付けられた。このカタマラン型の装置を曳航し、フィルターに表層の海水を流して採取する
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