市橋愛生/後藤凛子が29erワールドで快挙!

2022.08.07

7月29日から8月6日まで、スペイン・バルセロナで開催された29er級世界選手権。日本から唯一出場した市橋愛生(いちはしまなせ、トップ写真右。早稲田佐賀高校)/後藤凛子(ごとうりんこ、トップ写真左。横浜市立南高校)が、242艇の超ビッグフリートで躍進! 男子、女子、ミックスを合わせた総合では14位、日本チームとして初のメダル獲得となる女子2位という快挙を成し遂げた。

 


スピードが武器という市橋愛生/後藤凛子

 

2人は7月中旬、オランダでのユース世界選手権にも出場。同種目で3位/23艇の成績を収め、銅メダルを獲得した。帰国せずそのままスペインへ移動して、今回のクラス別ワールドに出場。女子1位(総合6位)のチームは20歳と22歳なので、2005年生まれの17歳の市橋/後藤はユース世代としてはトップとなる。

 

以下、2人のコメントを紹介する。

 

市橋:
「今回の大会は242艇、1フリート40艇。このように多い艇数でのレースは初めてでした。今までスタートは苦手意識があったため、とにかく空いている所からフリーで出ようと混戦を避けてきました。しかし今回の大会では、混戦の中でスタートをすることで、スタート時の自艇のコントロールの仕方や、走り出しのポイントなどを学ぶことができました。また、ゴールドフリートでのレースとなると、特に下マーク回航が15艇ぐらいの集団となるため、そこをどのようにしてうまく抜け出すかが重要となり、その回航のタクティクスなども学ぶことができました。たくさんの艇数がいたからこそ、学ぶことが多い大会となり、自分のスキルアップにもつながる良い機会となりました」

後藤:
「242艇という歴史上最大規模の今大会で総合14位という結果に満足しています。大人も男女も問わないこの大会は、1カ月前の3位で終えたユースワールドとはまったく違う環境でした。日本では経験できない規模に圧倒され、スタートに苦労することが多くありましたが、持ち前のスピードを活かし、順位を追い上げることができました。まだ29er級の普及が乏しい日本から、前人未到のメダル獲得を達成できたことをうれしく思います。同時に、この結果が日本でセーリング競技が盛り上がる契機になればなおうれしいです」

 


女子の表彰の様子。1位スペイン、2位日本、3位アイルランド

 


総合成績の表彰者たちと

 

29er級世界選手権 公式サイト

最終成績

 

(文=Kazi編集部/森口史奈 トップ写真=日本セーリング連盟/小泉維吹 写真=Laura Carrau / CN El Balis

 


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