「輸入艇大好き!」と題し、魅力あふれる輸入艇をたくさん紹介した『BoatCLUB』3月号の特集企画。舵オンラインでも、注目の輸入艇ブランドとそのイチオシモデルを紹介します。
この記事は、『BoatCLUB』3月号特集内記事「インポーターのイチオシ このモデルが熱い!」を再編集したものです。
CHRIS-CRAFT
クリスクラフト
紹介してくれるのはこの人!
保坂勲央(ほさか・いさお)さん
1981年東京生まれ、横浜育ちのボート業界歴19年。
「プリンセスやクリスクラフトをはじめとして、日本の海に素晴らしい輸入艇を広めています。日本各地や世界の旅先での寄港地情報として港町グルメを堪能し、お客さまと共有することが幸せ。ボート遊びやメンテナンスは、私たちにお任せください!」
フネに乗り、走り、遊ぶ楽しみを
かなえ続けるアメリカンレジェンド
クリスクラフトは1874年にアメリカ・ミシガン州で誕生した歴史あるボートビルダーで、水上を走って遊ぶためのフネ=ランナバウトがその始まりでした。
そんな同社のボートはどれも、比較的小型でありつつパワフルで爽快感のある走りと、高いデザイン性を両立し、フランク・シナトラやジョン・F・ケネディ大統領など名だたるセレブリティーをもとりこにしたことでも知られています。しかし、その輝かしい功績と伝統に甘んじることなく先進的なビジョンを持ち、進化への挑戦をやめず、今なお世界中で新たなファンを獲得し続けています。
35フィートまでのミドルレンジを主力に展開する同ブランドの現行ラインアップは、シグネチャーともいえるランナバウト、フロリダ州で一番人気のセンターコンソール、アフトコクピットにグリルのあるデュアルコンソール、ウェイクサーフィンなどを楽しめるスポーティーなGTという4シリーズです。いずれもプレーニングするときの安定感は水に吸い付いているように感じるほど。またステアリングは重めで、操作に対してきちっと応えてくれる乗り味も魅力です。
中でも現在イチ押しはカタリナ30。エアコンやトイレ、最新のGPSや寝室を備えるゴージャスなセンターコンソール艇で、サロンクルーザーのような高雅さがありつつ、矜持である航走性能は健在。そのギャップと高い完成度には、オーナーはもとより、招待されたゲストも――たとえそれほどボートを知らない人でも――ほれこんでしまうでしょう。
歴史と伝統を持ちつつさらなる挑戦を続けるクリスクラフト、それは単なるフネという物質を超えた、生き方つまりライフスタイルそのものであると、私たちは考えています。
(タイトル画像説明)
クラシックな美とパワフルな疾走感を併せ持つカタリナシリーズは、24、30、34がラインアップされています。国産艇ではなんとなく物足りず、いかつい“Fisherman Boat”でもなく・・・という方にピッタリです
操船席とナビシート、そしてアフトコクピットのテーブルとコの字形シートはいずれも折りたたみ式。また、全モデルにおいて、エンジンも複数の選択肢からお選びいただけます
16インチのナビゲーションスクリーンが二つ埋め込まれた操船席周りも、細部まで洗練されたデザインです。クリスクラフトはまた、すべてのモデルでオプションやカスタムが豊富で、チークやハル、シートなどの色の組み合わせでイメージが大きく変わります
エアコン完備の寝台付きプライベートキャビンには、コンソールの左舷側にあるドアからアクセスできます
創立者クリス・スミス氏。1874年、13歳のスミス氏が友だちとのレースに勝つために造ったエンジン付きの木製ボートがすべての始まりでした。本格的にボート建造に乗り出すと、木材の扱いにたけ完成度の高い船体でみるみる頭角を現し、第二次大戦後には米国を代表するブランドへと成長を遂げました。現在はフロリダ州のサラソタに本社があります
クリスクラフト・カタリナ30
●全長:9.3m
●全幅:3.1m
●艇体質量:3,946kg
●定員:9名
●搭載エンジン:300馬力×2基
■価格:問い合わせ
(問)ポートサイド
TEL:045-770-6141
https://www.chriscraft-japan.com/
(まとめ=『BoatCLUB』編集部 写真提供=ポートサイド)
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