3月12日に開催された、日本マリン事業協会・記者発表会において、「ジャパン インターナショナル ボートショー 2021」の概要が発表されたのでお伝えしよう。
同協会の柳 弘之会長は、「昨年は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため直前で中止を決定したボートショーだが、今年はリスクを最小限に留めるための万全の感染予防対策を取るとともに、リアルとバーチャルの2本立てで開催すべく準備を進めてきた。コロナ禍でマリンレジャーに注目が集まっている今、『密を避けられる』アウトドアレジャーに関心が集まっており、新規参入者も増えていることもあり、リアルの空間に加えて、ネット上のバーチャル空間も用意し、潜在的なユーザーに訴求したい」と語った。
同協会のボートショー実行委員会の竹長 潤実行委員長によれば、「新時代のボートショーとなる今回は、リアルとバーチャルのハイブリッドとすることで、それぞれのできること/できないことを相互補完するのが目的」と今回のコンセプトを説明。ネット上で展開されるバーチャル会場は、日本各地はもとより、世界中からアクセス可能。しかも、出展者によっては、会期中にネット上での双方向コニュニケーションができるというメリットもある。つまり、バーチャルボートショーの開催は、単に感染防止策というだけではない、これまでとは違ったアプローチの仕方が可能となりうる、前向きな選択肢なのだ。
4月15~18日に開催するリアル会場では、バーチャルでは実現できない、直接見て、触れて、確かめられる展示内容と、体感・体験機会の提供がメイン。神奈川県の横浜ベイサイドマリーナに約120社が出展し、桟橋を活用したフローティング展示エリア(有料)と陸上展示エリア、物販が中心となるマーケットプレイスが設けられる。また、従来の肌寒い3月開催から、より海に出やすい4月開催となったこともあり、キッズから中堅ボーターまでを対象とした全6種が用意される各種体験乗船メニューも充実している。
一方、4月1~30日の1カ月間オープンするバーチャル会場は、場所や時間、期間や天候を問わず、誰もが気軽にアクセスでき、また、感染防止にも有効というのが最大のメリットで、記者発表の時点では60社の出展が予定されている。加えて、ユーザーと出展者のインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションを図れる機能を実装しているほか、リアル会場の開催期間中には、特設スタジオや各エリアからのライブ配信、有料コンテンツとなるセミナー「海ゼミ」の配信も実施される。
なお、今回のボートショーでは、先ごろ、世界で最も過酷なヨットレースといわれる「ヴァンデ・グローブ」において、アジア人初の完走を果たした白石康次郎氏の生出演が決定。記者発表時には白石氏からのビデオメッセージも流れた。
また、今回の記者発表では、同協会のマリンアンバサダーに就任した女優の杉浦琴乃さんも登壇。2016年ミス日本海の日としてもボートショーに携わった経験を持つ杉浦さんは、「単なる広告塔としてだけではなく、自身でイベントの企画構成の段階から参加し、女性ならではの視点を共有するなどしながら、マリンの魅力を伝える機会をクリエイトしていきたい」と抱負を語った。
バーチャル会場のオープンまであと半月、リアル会場の開催まで1カ月に迫った、「ジャパン インターナショナル ボートショー 2021」。詳細は下記リンクで順次公表されるので、最新情報をお見逃しなく。
(文=舵オンライン編集部)
ジャパン インターナショナル ボートショー 2021
公式サイト https://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2021/
公式サイト「海ゼミ」ページ https://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2021/virtual/umizemi/index.html
公式フェイスブック https://www.facebook.com/JAPAN.BOATSHOW
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