月刊『BoatCLUB』の奇数月号では、元料理人の釣り人Mr.ツリックが釣果料理を披露しています。舵オンラインでも、絶品料理のレシピをご紹介します。
※本レシピは月刊『BoatCLUB』2021年9月号に掲載。最新号もよろしくお願いします!
サバとカボチャの炊きあわせ
脂ののってないサバは、煮ても焼いてもヨロシクないですナ。そのようなヤツは揚げ煮にすればなんとかなります。ちなみに、カボチャは冬至やハロウィンのおかげで冬のイメージですが、夏野菜なので夏の料理にもオススメ
【材料】
●カボチャ 1/8 個
●調味料(水 100ml、酒 大さじ1、みりん 大さじ1、しょうゆ 大さじ1、砂糖 大さじ 1/2)
●サヤインゲン 2本
●白ダシ
●サバ 半身
●小麦粉 適量
●油 適量
①カボチャは種を取りラップして、500ワットのレンジで3分。多少大きめの食べやすい大きさに切り、材料に明記した調味料の味付けで柔らかくなるまで煮る
②サヤインゲンは、ヘタを折りスジを取る。小鍋にサヤインゲンがひたひたになる程度の水を入れ、好みの味になるように白ダシで調整する。サヤインゲンを入れて2分ゆでたら鍋から取り出し、冷ましてから切る
③サバは三枚におろしてから、腹骨と血合い骨を取り、ひと口大に切ってから軽く塩をしておく。ポリ袋にサバと小麦粉を入れて粉をまぶす。180度の油でサバの皮がカリッとなるまで揚げれば、中まで火が通っているハズ
④揚げたサバは油をよく切ってから、①の鍋に入れてひと煮立ちさせる。あとは、②のサヤインゲンと一緒に盛り付ける。撮影時は少量にしたが、サバ半身とカボチャ1/8とサヤインゲン
サバとカボチャのラビオリ
これも脂のない魚に最適な調理法ですゾ。ただ、ラビオリといっても餃子の皮を使うので、単にサバとカボチャの餃子でもいいのですが、オリーブオイルとチーズを使うのでラビオリにしてみた。定番のゆでのほかに、揚げも作った
材料
●サバ 半身
●塩 適量
●カボチャ 1/8個
●オリーブオイル 大さじ2
●ニンニク 2片
●タマネギ 1/4個
●大葉 2~3枚
●バター 10グラム
●しょうゆ 適量
●溶けるチーズ 約40グラム
●固形コンソメ 1個
●塩こしょう 少々
●カレー粉 適量
●餃子の皮 20枚
①海上でエラと内臓を取ったあと、氷海水の入ったクーラーボックスに2日間入れておいたサバは、三枚におろしても身割れをしない良好な状態でした。三枚におろしたら、塩を全面に振り、なじむまでしばらく置く
②皮と骨も取らずに塩焼きにし、焼きあがったら、身をほぐし取る。さばいているときにかすかに気になったのが、コマセのオキアミ臭。コマセを使わないジギングで釣ったのにオキアミ臭? それはハイエナをしたムクイだ
③炊きあわせ編のレシピ①と同様にカボチャをレンチンしてから煮付けるが、今回は身がホロホロになるまで煮る。それから、味付けがメンドーなら市販のめんつゆを使ってもいい。カボチャをマッシュしたらサバと混ぜる
④小鍋に、オリーブオイル大さじ2を入れ、みじん切りにしたニンニクを入れて香りが出たら、みじん切りにしたタマネギと大葉にバター10グラムを入れて炒め、最後にしょうゆをひと回ししたら、焦がしタマネギバターソースの完成
⑤ 手順③にチーズ、固形コンソメ1個、みじん切りの大葉、オリーブオイル少々、塩こしょう少々とかくし味ほどのカレー粉を入れてよく混ぜる。餃子の皮を半折りにしてタネを包み、重ね部分をフォークで押して閉じる
⑥通常は水餃子のようにゆでて、④のソースをかけて完成。ゆで時間は、タネはあらかじめ火が通っているため、餃子の皮が透明になって浮いてくればOK。揚げバージョンも皮がキツネ色にカリカリになればいい
【親父の小言】
Y男の放置ジグに引っ掛かったマルイカ。さぞや無念だったであろう。ならば、気合を込めて食ってやろう。あっと、標準和名はケンサキイカですナ。コイツは刺身にすれば間違いなくウマイ。甘みがとてもいいですナ。なので、ゲソとエンペラは変化球で攻めてみた。今やキムチも、ものすごく小さなパックで市販されているから、それとあわせて炒めただけの超簡単“マルイカのキムチ炒め”だ。焼酎のロックに最高のアテになりましたゾ。
東伊豆、内田丸でのアオリイカ釣りの様子はコチラ
須藤恭介(すとう・きょうすけ)
愛称、Mr.ツリック。長年、月刊『ボート倶楽部』の筆者として活躍。現在、同誌に連載中の「孤高の釣り人Mr.ツリックの ふらっと貸しボートに乗りにきた」では、釣りだけでなく、釣果料理のノウハウを弟子に教えている。
(文=須藤恭介[Mr.ツリック] 写真=舵社/宮崎克彦)
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