『BoatCLUB』読者投稿/#24 フィッシング技能コンテスト!

2023.04.06

読者の皆さまから寄せられたボート遊びに関するレポートを掲載している、月刊『ボート倶楽部』の読者投稿記事「進め! BCフィールドレポーターズ」。
「舵オンライン」では、過去に掲載された記事の中から抜粋して再掲していきます。 

 


 

#24
水産海洋高校の釣り大会をレポート! 檜山盛生先生
(鳥取県立境港総合技術高等学校教諭)


●BOAT:〈にいじお〉(ヤンマーFX22BZ)、〈わかうお〉(ヤマハFR‐20LS)ほか
●FIELD:北海道から沖縄まで
●TARGET:シロギス、ブラックバス、マアジ、アイナメ、カサゴほか

 

(トップ画像説明)
鳥取県立境港総合技術高等学校の実習用小型船舶たち。ヤマハFR‐20LSの〈わかうお〉(左)、ヤンマーFX22BZの〈にいじお〉(右上)、造船所製造の〈わかとりⅡ世〉(右下)
水産海洋高校で管理する小型船舶は、種類や大きさはさまざまですが、釣りや曳き縄、刺し網などの漁業実習に活用するフネと、小型船舶操縦士の免許を取得するための実技教習を行うフネの2種類があります

 

水産海洋高等学校は全国に46校あります。生徒たちはそこで海洋漁業、水産工学、情報通信、栽培漁業、水産食品などの専門分野を学習し、わが国の水産海洋関連産業に貢献する人材へと育ちます。その生徒たちを対象に毎年開催されている「フィッシング技能コンテスト(以下コンテスト)」について、今回はレポートさせていただきます。

コンテスト創設当初は、主管校に全国から高校生が集まり、主管校の小型実習船に乗船して船釣りをし、釣果を競っていましたが、11年前からはコンテスト会場を各高校の周辺海域とし、7~9月の期日で各校がコンテストを実施し、そこで得た釣果を全国の高校生たちと競う形となりました。

2022年は北海道から沖縄まで全国の17校390人が参加し、シロギス、ブラックバス(オオクチバス)、マアジ、アイナメ、カサゴの五つの魚種別部門に、「長ものの部」「大物の部」を加えた全7部門で競いました。なお、参加校は釣りだけではなく港や海浜の清掃を実施。環境保全の大切さやゴミ問題について学び、持続的に海洋レジャーを行っていくための意識とマナーを向上させる機会ともしています。

 


本校コンテスト中の一葉。これはカンパチ (右)。釣りの前に清掃作業(左)。いつもお世話になっているマリーナの職員さんに、少しでも恩返しができたと感じました。

 

2022年は9月10日が本校のコンテスト開催日でした。釣りに先立ち、小型実習船3隻を管理いただいている境港公共マリーナで、スロープ周辺の海浜清掃を行いました。

本校から参加した9人の生徒は3隻のフネに分かれて出港し、美保湾にある養殖施設周辺や沖ノ御前島周辺へ。ジギングでカサゴやマダイ、ヒラマサなどをねらいました。当日は比較的風が弱かったのですが、前日に強風が吹いていたためうねりが大きく、船酔いしてしまい、釣りができなかった生徒もいました。全国入賞できるような1メートルを超える大物や、ねらっていたカサゴを釣ることはできませんでしたが、40~50センチのシイラやカンパチ、マゴチなどが適度に釣れ、生徒たちは「また来年も参加したい」と、口をそろえて言っていました。

 


コンテスト当日の様子
(上から)沖縄県の宮古総合実業高校、福島県の小名浜海星高校、島根県の隠岐水産高校 

 

今回のコンテストで特筆すべきことは、日本海側の高校の健闘です。

最もエントリーの多い「大物の部」ではこれまで、シイラ、カツオ、マグロなどが釣れやすい太平洋側の高校の入賞が目立っていましたが、今年は新潟県立海洋高校が119センチのクロマグロを釣り上げて優勝しました。漁船員として働いている本校の卒業生からも、「日本海でマグロが跳ねているのを見る機会が増えた」と聞いていましたので、資源管理の成果が出ているように感じます。 

 


大物の部で優勝した、新潟県立海洋高校2年の牛木悠太さん(クロマグロ/119センチ)

 

今回のレポートを通して水産海洋高校の魅力を知っていただき、海やフネや魚に興味を抱いている多くの子どもたちが将来水産海洋高等学校に入学し、海で活躍してくれることを願っています。

●令和4年度 第20回フィッシング技能コンテスト
大会の結果はコチラ

 

(まとめ=BoatCLUB編集部)

※本記事は、『BoatCLUB』2023年1月号に掲載された記事を一部抜粋したものです。最新刊およびバックナンバーもぜひご覧ください。

 


◆『ボート倶楽部』では、全国のボート遊びに関するレポートを募集中◆

ボートは艇種を問いません! すべてのボートを大歓迎! 愛艇やボートライフの紹介、艤装のアイデア、釣行レポートなど、テーマはなんでもOKです。
レポートが採用された方には原稿料、掲載誌のほか、フィールドレポーター・スペシャルステッカー(赤ステ)&チビステをプレゼント。
ちなみに赤ステは、ほかでは絶対手に入らない、レポーター限定の特別バージョンです。
少しでも興味がある方は、ぜひぜひ、お気軽に編集部までご連絡ください! お待ちしています!

■書き方
[原稿の形式] 手書き、PCなど、なんでもOK 
※質問に答えを書き込むタイプの「ご執筆用質問シート」を、こちらからお送りすることも可能です
[スタイル] である調、ですます調のどちらでもOK
[文章量] 2,400字程度
[(あれば)イラストの下絵] 必要があればポイント図、タックル図、テクニック解説図など 
[写真] 8~10枚、できれば多めにお送りください。各写真に説明を付けてください
[投稿方法] 郵送、EメールどちらでもOKです

■送り先
〒105-0013 東京都港区浜松町1-2-17 ストークベル浜松町3F
舵社『ボート倶楽部』編集部 読者レポート係
TEL:03-3434-5182 FAX:03-3434-2640
E-mail: boatclub@kazi.co.jp

あなたのボートライフを投稿して、激レアな赤ステをゲットしてみませんか?どうぞお気軽に&どしどしお待ちしております♪

 

あわせて読みたい!

●2023年、注目の「インポーター“イチオシ”輸入艇」⑩/エッジウォーター280CC

●キイロでカワイイ!/使えるポケット双眼鏡

●『BoatCLUB』読者投稿/#23 古いボートの再生物語

 


ボートフィッシング

ボートフィッシング の記事をもっと読む