
子どものころから乗り物全般に興味があり、ボートもその一つ。自宅のそばを流れる隅田川を行き交うフネや、プレジャーボートをよく眺めていました。そんな環境で、自分もいつか乗りたい、ボートを持ちたいと思い続け、念願かなって今から約3年ほど前、ついにマイボートを手に入れたのです。
(トップ画像説明)
2022年秋、引き渡してもらったばかりの愛艇〈セシル〉(ジャノー・メリーフィッシャー895スポーツ)とのツーショット(こう見えてものすごく喜んでいます)。フロントウインドーが逆スラントなので、日差しが苦にならない点や、完全にクローズドなキャビンで雨や冷気から身を守れるところが特に気に入っています
ボートの購入にあたって、最初はとある北欧のフネを購入するつもりで、代理店に行って話を伺ったところ、ちょうどコロナ禍のため品薄で2年待ち状態なうえ、為替変動で価格上昇もあり得るとのこと。また、係留場所も独自に探さなくてはならなかったため、あきらめました。
その後、フランスのベネトウ社製のバラクーダ9に魅力を感じて代理店に問い合わせたところ、「バラクーダ9は欠番になり、別のシリーズに移行してしまったのですが、似たようなテイストのボートはあるので、それではいかがですか?」と紹介されたのが、現在の愛艇メリーフィッシャー895スポーツでした。
実際にボートを見てみると船外機艇で海上係留向きであるし、2機掛けで格好もいい。燃料タンクは大きくて航続距離も長く、室内スペースも国産艇とは違った趣があり、また広いので遊び道具をたくさん積むことができるところも気に入ったので購入を決定しました
艤装に関しては、乗り始めてから気が付いたことを解消するために二つほど大きく手を加えました。
一つは、スターンフロアの下にある大きな空間を快適に活用するために、ビルジに濡れることのない、平らな足場(スノコ)を作成。荷物の出し入れが簡単になりました。
左がビフォーで真ん中がアフターの状態。一番右がスノコ単体です。今後、高性能塗料を使用して耐水や防腐性能を持たせたいと思っています
もう一つの艤装としては、航行中の疲れを軽減するためにシーキーパー・ライドを導入。ピッチングを軽減して乗り味や航行の安定感が向上&フロントウインドーにかかるスプレーが減少して視界がクリアになったのに加え、ハンプが減ってプレーニングに至る時間が短縮されたことで、操船の快適性が向上しました。
私のボート遊びは、まず前日の夜に天気を確認して、出航できそうな日はできるだけ早い時間に出航。ほとんどの場合は特にプランも立てず、その日の気分であちらこちらを探検して回ります。そしてだいたい16時ころには帰港できるようにしています。
左:無人のビーチにカヤックで上陸!
右:秘境的ビーチで、一人で海水浴(一 人なので、自分の写真がありません)
愛艇をアンカリングして、泳ぎながら撮影してみました
そんなふうに、私はフネでプラプラといろいろなところに行くのが好きなのですが、ボートでしか行けない、あるいはフネで行くのが合理的な砂浜や平水区域に行って、海水浴やカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)を楽しんだりしています。
暖かい日には、カヤックで砂浜に上陸して陸から愛艇を眺めたり、お茶したりしています。誰もいない浜を独り占めして海水浴するのも楽しいですよ。
これからも、東京湾や相模湾での、フネでしかできない遊びを自分でつくり出してみたいです。
(まとめ=BoatCLUB編集部)
※本記事は、読者の皆さまから寄せられたボート遊びに関するレポートを掲載している、月刊『ボート倶楽部』の読者投稿記事「進め! BCフィールドレポーターズ」の過去に掲載された記事の中から抜粋して再掲しています。
