
【水路を航く】#61/陸路とボートで島めぐりも楽しい
~高知県須崎市 野見湾・中ノ島大橋~
北は険しい四国山地、南は太平洋に面し、独自の文化が育まれてきた高知県は、坂本龍馬や武市半平太など、幕末には多くの偉人を輩出した地としても知られている。
長い海岸線を持つ同県のほぼ中央、須崎市にある野見湾は、南側に回り込むような形状の野見半島と、湾内に点在する島々も手伝って、通年穏やかな表情を見せる。
そんな海面の利点を生かして、湾内ではマダイやブリ、カンパチなどの養殖業が盛んに行われている。
野見湾の南側には、有人島の戸島(へしま)と中ノ島が並ぶ。戸島はフネでしか行けないが、野見半島と中ノ島は中ノ島大橋でつながっているので陸路でのアプローチも手軽。
湾の奥からフネを出し、中ノ島大橋をくぐれば、そこはもう太平洋だ。
(トップ画像説明)
野見湾の南端にある中ノ島側から、太平洋と中ノ島大橋をドローンで撮影。中央奥に見えているのは無人島の神島。橋をくぐり抜け、大海原へと出かけていく漁船の姿が見えた
◆日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『BoatCLUB』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。
◆第60回は、『BoatCLUB』2024年2月号に掲載された、富山県富山市・富岩運河の風景をお届けする。
(※本記事の取材は2022年の3月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)
中ノ島大橋上空から見た野見湾は、三方を陸地に囲まれているおかげで外洋の影響を受けにくい。養殖イカダが多く設置されている
須崎市の南部、中ノ島の西に浮かぶ戸島。浜辺から続く鳥居は、交通の神様が祭られている戸島神社のもの
カンパチ養殖発祥の地といわれる野見湾。時季に合わせてイワシやアジなどエサを変え、手間ひまかけて育てられたカンパチは「須崎勘八」と名付けられ、出荷される
中ノ島と神島の間にある水路。「とおる魔」と呼ばれる要注意スポットだが、島を回り込む必要がなく近道なので、慣れている地元の船乗りは航行する
須崎市にあるヨシノマリーナは海の駅(すさき・ヨシノマリーナ海の駅)に登録されているので、ビジター利用が可能。レンタルやフィッシングガイドサービスも人気
■ ヨシノマリーナ TEL:0889-43-2828
(文・写真=山岸重彦/舵社)