GLOBE40|〈MILAI〉が報告会を実施

2023.05.11

ダブルハンド世界一周ヨットレース「GLOBE40(グローブ40)」を3位/7チームで完走した〈MILAI〉(クラス40)が、5月10日、都内で報告会を実施。チームオーナーで第1レグ、第4レグ、最終のアゾレス諸島からフランスまでのレグでコスキッパーを務めた中川紘司さんと、全レグでスキッパーを務めた鈴木晶友さんの2人がレースを振り返った。

 


中川さんが副社長を務めるPHONE APPLIのオフィスで実施された報告会の様子

 

会場には支援者やメディア関係者などが集い、2人の冗談混じりの軽快なトークで場は大盛り上がり。各レグの詳細や完走から1カ月たった心境、これからの展望などを語った。

 

中川「9割は辛かったです。2時間ごとに起きないといけなくて、寝るたびにいつも同じ悪夢を見ていました。慣れて見なくなってからは楽になりましたね。フランスをスタートして、世界一周してまたフランスに戻ってくる。壮大な無駄のようにも思えますが、ロマンがありますよね。これからはセーリングに挑戦する若者を支えていきたいです」

鈴木「8割は『辛い、しんどい、早く終わりたい』で、2割は『やっててよかった』と思いました。第6レグでのUFO(未確認浮遊物)との衝突では、船が沈むような多量の浸水はありませんでした。でもそのままレースを続けるとキールが脱落するであろうと。最悪な事態に備えて、全てのハッチを閉めて、パスポートやクレジットカードや飲み物を防水バッグに詰めて、さらにキールに一番力がかかるところを補強して、傷が開かないようにマルデルプラタを目指しました。今後は、まずはこの経験を多くの方と共有したいですね」

 


グローブ40の盾を手に。実は3位を示す「3rd」の表記が「3nd」になっているそう

 

2022年6月、モロッコ・タンジェでドックアウトする前の2人

 

第1レグをスタートする〈MILAI〉。レースはのべ10カ月に及び、3万2千マイルを走った

 

なお、6月発売『Kazi7月号』では、2人のインタビューを掲載する予定だ。

 

(文・写真=森口史奈/Kazi編集部)

 


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