ヨットでつなぐ日韓の絆|葉山湾で「RS日韓友好レガッタ」開催

2024.07.19

今年の七夕、葉山湾(神奈川県)に日韓友好の風が吹いた。

日本RSクラス協会が主催する「RS日韓友好レガッタ」が、7月6日(土)と7日(日)の二日間にわたって開催されたのだ。

 

韓国からやって来たのは、ソウルマリーナヨットクラブのジニョン・ホン選手と、ジュニア選手4名、そしてその保護者の皆さん。7月5日は葉山でサンセットセーリングを楽しみ、6日は練習レース、7日には本番のレースを実施。青空の下、白熱した勝負が繰り広げられた。

 

今回のレースには、合計32艇がエントリー(RS Aero7/3艇、RS Aero6/6艇、RS Aero5/9艇、RS 100/1艇、RS 200/2艇、RS 700/1艇、RS Tera/5艇、RS Feva/2艇、RS Zest/1艇、RS Quest/1艇)。地元である葉山以外にも、清水ヨット協会からの3名(2艇)、銚子の2名(1艇)、江の島の1名(1艇)が集まった。

 

レース後は日韓交流パーティーを開催。パーティーでは入賞者、そして韓国からの遠征メンバーへの表彰も同時に行われた。日韓のセーラーは互いの健闘を称え合い、和気あいあいとした雰囲気の中で親交を深めることができたようだ。

日韓の友好を温めると同時に、セーラーとしての絆を固く結ぶことができた二日間になったに違いない。

※レースの詳細や成績はこちら

 


今回、RS日韓友好レガッタを後援した「葉山セーリングカレッジ」の中尾有紀さん(上写真右から2番目/日本RSクラス協会)にコメントをいただいたので、以下に紹介する。

 

──今回のレガッタが開催されたきっかけは?

中尾:2023年にイタリア・サルデーニャで開催された「RS Aero世界選手権」に参加したメンバーが韓国チームと知り合い、日本のレースに誘ったところ、ぜひ参加したいということで、今回フレンドリーシップとして開催が実現することになりました。

 

── 振り返ってみて、どのようなレガッタだったでしょうか?

中尾:初めての海外チームの参加だったので、ホテルの手配や言葉の問題をどうするかなど、いつもとは違った準備がありました。それでもヨットレースが始まれば、世界共通のルールでヨットレースを楽しみ、パーティーで親睦を図ることもできました。 

 

── 今後の展望などあればお聞かせください。

中尾:日本RSクラス協会としては、2025年に「RSアジアレガッタ」を開催する意向です。これを機に、もっと広くアジアでの交流を深めていきたいと思います。 

セーリングを通じて隣国同士がつながり、その輪がアジアへと広がっていく。来年の「RSアジアレガッタ」でも、各国の参加者たちの笑顔がまぶしく輝くことだろう。

 

(文=舵社/羽﨑なつみ 写真=日本RSクラス協会、葉山セーリングカレッジ)

 

(問い合わせ)
日本RSクラス協会
E-mail:info@rs-association-japan.com
https://rs-association-japan.localinfo.jp/

 


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