第87回全日本学生ヨット選手権大会はレース2日目、南西の風(通称 三井寺の風)13kt程度からスタート。北西まで風が大きく振れる中で、470級は4レース、スナイプ級は3レースを消化した。
この三井寺の風は、レイラインで返しても必ずリフトが入ってきてオーバーセールしてしまう風なのだという。実際、オーバーセールする艇が続出した。
470級では、今日も日本大学が驚異のスコアでまとめた。スキッパーは4年の⼩柳倫太郎と中⼭由菜、1年の池⽥海⼈。第3~5レースまで、5-6-9(20点)、1-5-6(12点)、1-2-5(8点)と徐々に得点を小さくする好調ぶり。第6レースは3艇で69点と失速したが、470級で昨日に続いて首位を維持した。
小柳「1週間前に来たんですけど、初の琵琶湖で難しいですね。波がない分、アドバンテージがないです。ここまでの2レガッタで不調だったので、もう少し点数は悪いかなと思っていたんですけど、3艇みんなで上位を走ることができて、470チームとしてはいい雰囲気で走れています」
中山「(第5レースでは)海人が抜きに来たので『抜かせないぞ!』と思いながら走っていました。順位がいいのは海人のおかげです」
池田「個人戦とペアもフネも変わって、2カ月練習してきました。オスカー(O旗)のランニングで息が合わないことがあって、そこが今の課題ですね。先輩たちから信頼されているかはあまり感じませんが(苦笑)」
240度で始まったスナイプ級の第4レース(今日の2レース目)は、2マーク回航時に330度まで風が回り、大半の艇が回航した後にノーレースに。仕切り直したレースでも、1マークまでポートのレイラインを走る艇団が、メインセールを出さねばならないほどに風が振れ、ノーレースに。強弱と振れが大きい状態の湖面で、選手たちも苦戦したことだろう。
スナイプ級の注目は京都大学。第3レースで7-11-16(34点)とまとめ、第4レースでは1-3-6(10点)とした。「10点は歴代最小点数かも」と同大OBは言う。京都大学は470級で5位、スナイプ級で4位、総合で3位となっている。
なお総合首位は、470級とスナイプ級ともに2位の早稲田大学となっている。
※19:50現在、審問が終わっていないため、順位は暫定
以下、今日の写真をお届けする。
暫定成績
■470級(24校)
1位 142点 日本大学
2位 207点 早稲田大学
3位 332点 慶應義塾大学
4位 381点 関西学院大学
5位 451点 同志社大学
6位 499点 京都大学
■スナイプ級(24校)
1位 196点 同志社大学
2位 217点 早稲田大学
3位 222点 慶應義塾大学
4位 236点 京都大学
5位 345点 東京大学
6位 393点 関西学院大学
■総合(14校)
1位 424点 早稲田大学
2位 577点 同志社大学
3位 687点 京都大学
4位 722点 慶應義塾大学
5位 725点 関西学院大学
6位 745点 日本大学
(文・写真=Kazi編集部/森口史奈)
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