
大型連休に開催された2026年度春季関東学生ヨット選手権大会。
関東水域で活動するディンギー学連ヨット部の代替わり後最初のレースであり、「春インカレ」として位置付けられている団体戦。冬の練習の成果を発揮して現在地を占う、各校にとって重要なレースだ。
5月5日〜6日に実施された本戦(決勝)には、470級とスナイプ級に各15校が出場した。内訳は前年の上位8校と予選を通過した7校。
レースは初日は強風、2日目は軽風で各6レースを実施。
風にムラのある難しいコンディションの中、優勝を果たしたのは早稲田大学だ。
圧倒した470級と、2日目に逆転1位となったスナイプ級での見事な両クラス優勝となり、その実力を見せつける形となった。
同校監督の関口功志さん「冬から秋にかけて、2、3番艇のレベルアップをテーマに練習に励んで来ました。その一定の成果が出たことが今大会の大きな勝因かと思います」
今大会で採用されたカットレース(各艇の最も得点の大きいレースがシリーズ成績から除れる)の制度を生かして、最終レースのスナイプ級のスタート時から日本大学のエース艇が早稲田をマークする場面が見られた。
関口さん「日大のエースにそこまで失敗レースが無かったので、やるならこの場面と思ってはいましたが早速やってきましたね。それで差を詰められてしまいましたが、この方式のカットレースを体験できたことはとても意味のあることだったと思います。今大会は自校内でも実験的な取り組みを行っていたのですが、これも含めて良い経験ができた春インカレになりました」
今大会は関東水域の勢力図が大きく動く結果に。
昨秋の関東、そして全日本インカレ王者の日本大学も実力は示したが、前年の主力が多く抜けた影響はまだ大きく今大会では総合2位。
そして3位となったのは明治大学。今大会にかける士気の高さや取り組みは評判だったが、その成果が出る形に。中でも470級は準優勝と殊勲の戦いぶりだった。
そのほかにも国立大学の東京大学が総合4位と躍進し、各クラス8位以内に与えられる秋大会のシード圏にも予選から出場した大学が複数校入るなど、群雄割拠の様相となってきた今年の関東水域。
この結果を受けて、今後の各校の取り組みの基準も変化したのではないだろうか。
全日本インカレ出場権をかけた秋のインカレに向けて、今年の学生たちがこれからどれだけの練習を積み上げていくか注目だ。
舵オンラインでは本大会2日目の写真を掲載します!
(文・写真=川野純平/Kazi編集部)


早稲田大学主将の桔川慶次郎「代交代の後、春まで練習してきた中での手応えは十分にあり、優勝はできると思っていました。今大会では英語などのトラブルもありまだ改善することはあるので、今後も頑張っていきたいです。今年の早稲田は経験者が多いのが特徴で、部内での競い合いがし烈です。半面、これまでの部活では未経験者の活躍が良い影響を生み出してきた歴史もあります。新歓の時期はもうすぐ終わってしまいますが、そのバランスを考えていく必要も感じています」
2026年度春季関東学生ヨット選手権大会 上位成績
●470級(参加15校)
1位 早稲田大学 78点
2位 明治大学 150点
3位 日本大学 173点
4位 東京大学 181点
5位 明海大学 200点
6位 慶應義塾大学 219点
●スナイプ級(参加15校)
1位 早稲田大学 111点
2位 日本大学 130点
3位 立教大学 212点
4位 東京科学大学 238点
5位 慶應義塾大学 260点
●総合(参加11校)
1位 早稲田大学 189点
2位 日本大学 303点
3位 明治大学 435点
4位 東京大学 448点
5位 慶應義塾大学 479点
6位 立教大学 539点
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