昨年11月12日に、白石康次郎さんが1994年に樹立した26歳10カ月20日の単独無寄港世界一周日本人最年少記録の更新のため、〈ミランダ〉(X-41)で航海へ出た木村啓嗣(ひろつぐ)さん。艇のトラブルで引き返すことになり、挑戦は1年延期となった。
木村さんは長距離航海と外国入国経験を積むため、5月から7月にかけてハワイ往復トレーニングを実施。往路はいくつかのトラブルに見舞われるも、修理を施してハワイまで。ハワイヨットクラブに9日間滞在し、ワイキキヨットクラブも訪問したり、地元のレースに参加したりと復路への英気を養った。復路は非常に安定した天候の中、順調に日本まで戻った。
木村さんは10月中の再スタートを予定しており、半年ほどで帰航する見込みだ。世界一周を達成できれば、24歳(8月の誕生日を過ぎれば25歳)という最年少記録が誕生する。
ハワイ往復トレーニング
艇上に飛んできたトビウオと
photo by Hirotsugu Kimura
※『Kazi』2023年11月号に木村さんの手記を掲載する予定です。
(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=山岸重彦/舵社)
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