月刊『BoatCLUB』で連載中の「突撃! マリーナレポート」は、全国のマリーナを巡り、その特徴や素晴らしさを読者諸氏にお伝えする連載。舵オンラインでも、その一部をご紹介しよう!!
今回紹介するのは、岡山県備前市にある日生マリーナ本店。
※掲載情報は、取材当時(2023年7月)のものです。
静謐な瀬戸内海の魅力を余すところなく! 島と海に遊ぶボーターの拠点
岡山県備前市
日生マリーナ本店
その東側を兵庫県赤穂市に接する、岡山県備前市の南東に位置する日生(ひなせ)マリーナ本店。
(トップ写真説明)
同マリーナの契約艇は全て陸上保管。上下架はこの25トンの2WAYクレーンで行われる。その奥に見えるのは鹿久居島(かくいじま)
現社長の川﨑周一さんのお父さんが営んでいた自転車店で、ヤマハのオートバイを販売していたことなどをきっかけに、海辺という土地柄とニーズに合わせて船外機の取り扱いを始めたのが約50年前のこと。
現在、同社のマリーナは、ここ本店のほかに備前店(岡山県)、そして兵庫県に赤穂店、播磨マリーナ、神戸ハーバーマリーナの合計五つあり、それぞれに違った顔を持つという(いつか突撃してみたい!)。
ここ本店の目の前に広がる海は非常に穏やかということもあって、どちらかというとトーイングや クルージング、水上オートバイ(PWC)などのマリンレジャーを楽しむボーターが多数派だという。
取材の当日も、その言葉を裏付けるかのように、マリーナ前の水上でトーイングを満喫する若者たちの歓声が聞こえてきた。
明るく居心地のいい空間のクラブハウス(左)には、近隣の海に関する状況や注意点などがひと目でわかる図が掲示されていた(右)。これをもとに周辺海域の情報を教えてもらえる
サービス工場。オーナー艇のセッティングや修理のほか、ディーゼルエンジンのフネを船外機仕様に換装する作業を、最近はかなり多く手がけているそうだ
そして日生マリーナ本店はもう一つ、「アウトドアレジャーの拠点」という顔も併せ持つ。
2022年7月に、宿泊などのサービスを提供する『コスタヒナセリゾート』をオープン。同社でボートを保管しているオーナーやヤマハマリンクラブ・シースタイルの会員が宿泊できるコテージと、一般客も利用が可能なキャンプ&バーベキューサイトが、マリーナに併設されているのだ。
会員専用のコテージ「ひまわり」は定員6名。ウッドデッキにはテーブル&椅子のほかギャレーも備えられている。定員4名の「あさがお」はペット同伴宿泊が可能(小型犬のみ)
「モーターボートだけでなく、PWCやカヤックのレンタルもありますので、泊まりがけで翌日は違うアクティビティーを楽しんでもらうのもいいでしょう。遠方から来られた方には、しっかり事前にレクチャーもしますので、安心して釣りもクルージングも楽しんでいただけると思います」(川﨑社長)
キャンプサイトからマリーナと海を見下ろし、ここで、泊りがけでいろいろな海遊びをするのがどんなに楽しいか、たやすく想像することができた。
普段とは違う海でボーティングしてみたい全国のシースタイル会員にも強くおすすめしたい拠点、それが日生マリーナ本店なのだ。
(文・写真=新谷祥子/『BoatCLUB』編集部)
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