2024年春、日本からパラオへ|環境調査航海に参加しませんか?

2023.12.18

2024年3月スタートの予定で企画されている「日本-パラオ親善ヨットレース」。横浜からパラオまで、実に1,700海里を超える距離を走る国際ヨットレースは、2019年年末から2020年年始にかけて初めて開催された前回大会に続き、2回目の開催となる。エントリーは2023年12月末日まで受け付けている(レイトエントリーは1月末日)。

一方、このレースイベントと連動して、もう一つ大きな取り組みが行われていることをご存じだろうか。それが、レース海域における「マイクロプラスチックの拡散分布調査」だ。この調査は、JAMSTEC(海洋研究開発機構)との共同事業としておこなわれる。

レース参加艇は、レース中に、主催者から貸与される採取装置を自艇から流し、そのポイントにおける表面海水を一定時間採取。このサンプルを後で解析することで、太平洋におけるマイクロプラスチックの拡散状況を調査する一端となるものだ。

 

この「マイクロプラスチック拡散分布調査」は、もちろんレースには出ない艇でも参加することが可能だ。実行委員会では現在、この調査に協力したいという艇を募集している。2024年3月25日前後にパラオに到着可能であれば、出発日時も出発場所も自由。セールボートだけでなく、パワーボートでの参加も大歓迎だ。マイクロプラスチックの採取装置は、無償で貸与される。

 

ただクルージングするだけでなく、私たちが遊んでいる海という自然環境について、調査に協力することのできる貴重なチャンス。興味がある方は、お気軽に実行委員会までお問い合わせいただきたい。

 

(文=舵社/安藤 健)

 

(問い合わせ)
日本-パラオ親善ヨットレース実行委員会
E-mail: info@japan-palau-yachtrace.com
https://japan-palau-yachtrace.com/2024/

 

調査参加艇に貸与される採取装置。一定時間、表面近くを流すことで、フィルターにたまった異物を後で分析する。写真の装置は試作機

 

調査航海には帆船〈みらいへ〉も参加し、採取に協力する予定だ。サンプルが極端に少ない海域なので、今回の調査で得られる結果は貴重なものとなるはず

 

南洋の楽園、パラオ。憧れのクルージングゲレンデを目指しつつ、マイクロプラスチックの拡散分布調査に参加してみてはどうだろう

 

 


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