7月17日、千葉県市川市のエムジーマリーンにおいて「シーバードデイ in EDOGAWA 2023」が開催された。
水上オートバイ(PWC)による水辺の安全・安心の確保を柱とし、パトロール、レスキューのほか、親水事業の実施など地域に密着した活動を推進するシーバードジャパン。
全国に52あるシーバードジャパンの各拠点が安全啓発とPWC体験を軸に実施するのが「シーバードデイ」で、エムジーマリーン(シーバード江戸川)では、地元の警察や消防と連携して水難救助のデモンストレーションなども行い、地域住民や子どもたち80人が参加しての大々的なイベントとなった。
当日は、千葉県警水上警察隊の警備艇や市川市消防局の消防艇とともに、シーバードジャパンやウォーターリスクマネジメント協会のPWCなど、官民の水上安全&レスキューのプロたちが集まって救助の実際を披露するとともに、参加各艇での体験乗船も行い、子どもたちは初めて乗る水上オートバイでの走行に歓声をあげていた。
また、水辺で溺れそうな人のロープレスキュー、AEDと心臓マッサージによる心肺蘇生、ロープワーク教室、地震体験など、さまざまなプログラムを通して水難・災害救助について学んだ。
「海や川は危ないところ」と近寄らない(近寄らせない)のではなく、楽しく安全に遊ぶためにそこにある危険を知り、それを回避するための知識や行動を身につけることが大切。海の日に行われた「シーバードデイ in EDOGAWA 2023」を訪れ、あらためてその思いを強くした。
シーバード江戸川と近隣のシーバード拠点(富津、館山)が協力してPWCの体験乗船を実施。子どもたちは異口同音に「楽しかった~!」
ウォーターリスクマネジメント協会のスタッフがPWCによるレスキュー方法をレクチャー
大学水上スキー部の学生さんが川に流される要救助者役を務め、救助訓練はとてもリアル
千葉県警水上警察隊の警備艇〈まき〉とPWCの官民合同チームによる水難救助のデモンストレーション
船舶火災に見立てたボートに、市川市消防局の消防艇〈ちどり〉が放水消火
AEDと心臓マッサージによる心肺蘇生法を親子で体験学習
会場には地震体験車も設置され、参加者は震度6の揺れなどを体感
江戸川の川辺にはカルガモの親子もやってきて子どもたちと交流
当日はミス日本グランプリ2023の吉岡恵麻さんをはじめ、歴代のミス日本「海の日」やミス日本「水の天使」なども参加して各プログラムを体験したり、子どもたちのリーダー役を務めた
シーバード江戸川としても活動するエムジーマリーンの齊藤紀幸社長。「こういった体験イベントを通して子どもたちが海や川の楽しさを実感し、安全に対する意識を高めてほしいですね」
(文=植村浩志/舵社 写真=山岸重彦/舵社)
(問)シーバードジャパン事務局
http://www.sb-pwc.jp/
E-mail:info@sb-pwc.jp
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