【Sea"Trip"Style】#5しまなみ海道/タイラバ大満喫

2021.09.01

釣りガール・晴山由梨ちゃんが、ヤマハマリンクラブ・シースタイルの各地のホームマリーナを訪れ、その海域でレンタルボート遊びを満喫する、『ボート倶楽部』の連載「Sea"Trip"Style」。
舵オンラインでは、その連載で過去に訪れたホームマリーナの魅力を、誌面では紹介しきれなかったオフショットとともに、あらためてご紹介したい。


今回は、2021年9月号で訪れた、フェアウインド(広島県)での遊び方。
まずは、紹介動画をご覧あれ!

※本記事の取材は2021年6月に実施したものです

 

大小さまざまな島が連なる、しまなみ海道周辺の海域は、その島影が美しい景観をつくりだすとともに、寄港地も多く、クルージングに最適。また、島影が多いので、静穏な水面が確保できることからトーイングも盛んだ。
魚影の濃い海でもあるので、マダイやアコウ(キジハタ)、タチウオを始め、さまざまな魚種をねらうことができる。
ただし、海は一見穏やかながら、潮が複雑な流れを作っているため、航行には注意が必要だ。レンタルボートを楽しむ際は、必ずマリーナに確認しよう。

 

フェアウインド
しまなみ海道の玄関口である向島の北側に位置する。尾道と行き来するフェリー乗り場からもすぐとアクセスは抜群。
隣接する向島ドックでは、いくつもの巨大なドックが設置され、大型船が並ぶ様は圧倒される光景だ。
マリーナのクラブハウスには、おしゃれなテラス席も用意され、まるでカフェのよう。2階には、「モーモーキッチン」というカフェレストランも併設している。

〒722-0073
広島県尾道市向島町16058-191
TEL:0848-44-0007
定休日:火曜日、年末年始
営業時間:9:00~17:30(7~9月は18:00まで、12~2月は17:00まで)

 

ゆったりと過ごせる広々としたオーナーズルームやテラス席、整備された桟橋や上下架用クレーンなどが整備されている

 

今回、由梨ちゃんが楽しんだのは、タイラバを使った釣り。取材に合わせてタイラバを新調してきたという気合十分の由梨ちゃんが、この5月に進水したクラブ艇、ヤマハAS-21に乗って出航!

まずは佐島の南側、水深30メートルあたりから釣りスタート。今回のクラブ艇には、ミンコタ・アイパイロットが装備されているため、どんな潮回りでも、定点保持したり、流したい方向やスピードを調整できる。
船長が操船の手間から開放されて、一緒に釣りを楽しむことができるため、レンタルボート利用者にも大好評だという。

 

ボーターに大人気の艤装、ミンコタ・アイパイロット。レンタルボートに付いているのはうれしい限り。この日は風も潮の流れもそこそこあり、特に装備がなければ、あっという間に流されてしまう日だったので、この艤装が大活躍した

 

3人で思い思いのタイラバを巻いて落としてとするが、なかなかアタリがない。
その後、赤穂根島の南側、水深30メートルあたりでもやってみて、ここでもアタリがないため、ワンワン瀬と呼ばれる瀬回りへ。水深は50メートル前後だ。
ここでマリーナスタッフの三阪さんにエソがヒット。

 

この日のファーストフィッシュは、フェアウインドのシースタイル担当・三阪さんが釣り上げたエソ。「なんか違和感があったので上げてみたらエソが付いていた」とのこと

 

三阪さんがゴールド系のタイラバを使っていたのを見て、由梨ちゃんもすかさずチェンジ! ついでに、ネクタイやスカートはなるべくシンプルにしたほうが小さいアタリも出やすいというアドバイスに、ネクタイを外してスカートだけに。

 

タイラバのネクタイやスカートは、カラーや形状などがいろいろある。この日はシンプルなもののほうがよかったようだ

 

すると、すぐに由梨ちゃんにヒット! コンコンコンというアタリのあと、魚らしいヒキがないようで、「なんだか重いだけなんです・・・」と由梨ちゃん。それを聞いたハーバーマスターの官尾さんが、「あまり引かないならアコウかも」と。
実際に海面に現れたのは、その言葉通りのアコウ!

 

いきなりの本命出現に、この笑顔♡ この取材のために新調してきたというタングステンのタイラバがよかったようだ

 

そのすぐあとに、三阪さんにもアコウがヒットし、立て続けに釣れた本命に船上は一気に盛り上がりを見せた。
本命の顔も見れたし、そろそろお昼でも食べに行こうかと話していたところ、またしても由梨ちゃんのサオが曲がった。今度はサオ先がしっかりと突っ込むヒキで、釣れ上がったのは、こちらも本命のマダイ!

 

マダイまで釣れて、絶好調な由梨ちゃん。「すごい、こんなに釣れちゃってお正月とお盆が一緒に来たみたい(笑)」とほくほくの笑顔

 

遅くなったランチは尾道に寄港して。尾道には海の駅があるので、その桟橋に着け、目の前の尾道ロイヤルホテルで手続きを済ませたら、すぐ近くの「尾道ラーメン 壱番館本店」にて「尾道角煮ラーメン」をいただきまーす!

 

由梨ちゃんが楽しみにしていた尾道ラーメン。角煮がゴロゴロ入ってスタミナつきそう!

 

すっかりスタミナがついたものの、雨が降ってきてしまったので、「魚も釣れていることだし帰りますか」とこの日は帰港。
マリーナの2階「モーモーキッチン」にお邪魔して、尾道水道を眺めながらおいしいデザートをいただきました。

 

瀬戸内レモンを使った「瀬戸田のレモンカタラーナ」、ふわふわの食感に感動する「リコッタチーズのスフレのパンケーキ」、規格外で市場に出せないレモンを使用した「まるごと幸せレモンカタラーナ」など、ステキなスイーツを堪能♪

 

翌日は朝から雨予報だったので、お昼前に出港して、まずは岩城島へランチを食べに。
岩城島の港も海の駅となっており、桟橋に係留できるのだ。港から歩いて5分の「よし正」は、フェアウインドのハーバーマスター、官尾さんのオススメのお店。フェアウインドに愛艇を保管するオーナーさんたちにもファンが多いという。
今回は要予約のコースでの料理で、2階の個室でいただいたが、1階では定食など予約なしでも食べられる。

 

コースの内容は小鉢、刺身、サザエのつぼ焼き、煮付け、天ぷら、鯛めし、デザートなどなど、超フルコース! どれも本当においしくて、みんな夢中になって食べた

 

食事が終わるころには雨もやみ、午後は釣りをすることに。かつて村上水軍の根城が築かれていたという、能島と鯛崎島の横を通ってポイントに向かう。

 

左が納島で右が鯛崎島。官尾さんの解説を聞きながら、しばし景色を堪能する

 

ポイントは船折岩。名前の通り、フネが真っ二つに折れるほど潮の流れが速い場所で、アイパイロットを使って流れ方を調整しないと釣りにならないような場所だ。また、流れる速度が速いので油断していると根掛りでタイラバをロストしそう。

ここでは、まず官尾さんにアコウがヒット。「実は昨日、自分だけ釣れなくて内心焦ってたんだよね(笑)。あーよかった」と釣れるまで我慢していたという大好きな缶コーヒーをプシュッ。

 

小さいな~と言いながらも、この取材初の魚にうれしそうな官尾さん

 

アコウの後は、数十年ぶりに釣ったというマダイも釣り上げた。「これでもう満足。僕の役目は終わりました(笑)」

 

この日は官尾さんが太めのネクタイで釣っているのを見た由梨ちゃんと三阪さんは、すぐにマネして太めのネクタイに。
すると、立て続けに2人にもマダイが釣れて、笑顔で釣行を締めくくることができたのだった。

 

釣れてる官尾さんのタイラバをマネしてネクタイを太めにしたところ、すぐにマダイを釣り上げた三阪さん。キレイな魚体!

 

小気味いいヒキに笑顔を隠せない由梨ちゃん。そのヒキの正体は??

 

やはりというか、当然というか、マダイ! こうして3人ともマダイを釣り上げたところで釣り終了。「タイラバって釣れると楽しい(笑)」としまなみ海道周辺の海を満喫した様子の由梨ちゃんだ

 

帰港途中に、まだ建設途中という岩城橋を見に。あと少しでつながりそうな橋は、今しか見られない景色だ

 

『ボート倶楽部』2021年9月号には、マリーナの周辺情報も掲載。ボート遊びの帰りに立ち寄れる食事処や観光スポット、お土産などが紹介されている

 

(文=BoatCLUB編集部/茂木春菜 写真&動画=舵社/宮崎克彦)

 

※本記事は『ボート倶楽部』2021年9月号より抜粋。バックナンバー電子版最新刊も、ぜひご覧ください。

 


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