日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『ボート倶楽部』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。
第27回は、『ボート倶楽部』2019年2月号に掲載された茨城県・潮来~鹿嶋の風景をお届けします。
(※本記事の取材は2018年の6月と11月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください。)
江戸時代、奥州諸藩から物資を江戸に運ぶ水運の拠点として栄えた潮来。
利根川や霞ヶ浦などに囲まれ、それらを結ぶ水路が縦横に延び、東には、紀元前660年創建といわれる鹿島神宮がある。
水路の利用者が乗り降りしたとされる、北浦の大船津の岸には現在、日本一大きな水上の鳥居が立っている。
水郷の情緒あふれる景色を、ボートから眺めた。
(トップ画像説明)
水郷潮来あやめ園の横を流れる前川。手前の木造船は昭和初期まで水路を巡るのに活躍していたサッパ舟を模したもの。5月下旬から6月下旬にかけて開催される水郷潮来あやめまつり大会の期間中には(2023年は5月19日~6月18日に開催予定)、観光用として運航される。
北浦の大船津の岸にある鹿島神宮 西の一之鳥居。水底からの高さは18.5メートルで、水上鳥居としては日本一高い。ボートで近づくと、その大きさに圧倒される。
もともとは鳥居の先にある鹿島神宮へ詣でる人のための港があった場所で、フネで来た人もここからは陸路で神社を目指したという。
2018年のあやめまつり開催期間中の様子。JR潮来駅近くにある水郷潮来あやめ園には100万本ものあやめが植栽されおり、年中無休で入園無料。写真の右奥に見えるのは、橋幸夫が歌う「潮来笠」が流れる潮来笠記念碑。
細い水路の前川は、高さの低い橋があるため大きなボートで進入するのが難しい。右手の瓦屋根の建物が櫓舟の発着所。
常陸利根川ではバスフィッシングを楽しんでいる人を見かけた。近くの霞ヶ浦や北浦などではバスフィッシングのトーナメントも行われている。
(文・写真=舵社/山岸重彦)
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