北欧フィンランドの「タルガ(Targa)」から、1月20日、2024年ニューモデルとして「タルガ41」がリリースされた。
タルガは、フィンランドのボトゥニアマリン(Botnia Marine)が建造するシリーズで、パイロットハウスの付いたワークボート風のクラシックなスタイル、質感の高い船内外の木工、そして抜群の航走性能といった特徴を持ち、近年は日本でも高い人気を集めている。
現行のラインアップは、23.1、25.1、27.2、30.1、32、35、37、44、46という9モデルが並ぶが、37と44の間を補完するかたちで、以前よりユーザーからのニーズの高かった41が、新たに加わった。
特徴的なスタイリングは継承しつつ、本モデルでは「Rethinking comfort(快適さを再考する)」をコンセプトとして標榜。ほぼ360度をパノラマで見渡せるハウス周囲の大きなウインドーをはじめ、大きな採光窓を備えた広々としたアフトキャビン、食事を楽しむ場所としてもぴったりのアフトコクピット、便利なブルワークゲートなど、細かなリチューンが施されている。これらはいずれも、人間工学に基づいて「快適さ」を追求した結果として具現化されたものである。
最先端の流体力学シミュレーションツールを使った船体の最適化により、パフォーマンスも向上。また、ノイズリダクションのためにエンジンルームのレイアウトを刷新することで、特にアフトキャビンにおける静粛性が高まった。
パワーユニットは、スターンドライブ仕様がボルボ・ペンタD6-400(800HP/597KW)×2、D6-440(880HP/648kW)×2のほか、IPS600(880HP/648kW)×2、IPS650(960HP/706kW)×2という仕様も用意されている。IPS650の場合の最高速度は42ノットとのことで、タルガらしいスポーティーかつ力強い走りも期待できる。
2024年モデルとして、まずはフライブリッジ付きのモデルが発表されたが、今後、クーペタイプのモデルについても検討しているとのことだ。
タルガを建造するボトゥニアマリンは、仕様変更におけるオーナーからの要望には可能な限り応えてくれることでも知られている。近年、日本に入って来たタルガボートは、それぞれがオーナーのこだわりが見えてくるボートばかりだったので、そのあたりも、このボートを検討している方にとっては大きな魅力といえるだろう。
なお、日本総輸入元のウインクレルでは、ジャパン インターナショナル ボートショー2023(3/23~26:横浜ベイサイドマリーナ)においてタルガ27.2を展示予定。ぜひ会場で、タルガボートの高いクオリティーと快適さを、実際に確かめていただきたい。
(文=舵社/安藤 健 画像提供=ボトゥニアマリン)
TARGA 41
●全長:13.75m
●ハル長:12.62m
●全幅:4.0m
●喫水:1.1m
●重量:10,000kg
●燃料タンク:1,500L
●清水タンク:350L
●エンジン:ボルボ・ペンタD6-400(800HP/597KW)×2、D6-440(880HP/648kW)×2、IPS600(880HP/648kW)×2、IPS650(960HP/706kW)×2
(問い合わせ)
ウインクレル
TEL: 045-681-0104
https://yacht-w.com/
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