全日本チームレース速報/3対3のスナイプ級対決

2022.08.08

2022年8月6~7日、広島県・広島観音マリーナで全日本チームレースが開催されました。このレースはスナイプ級を使って3艇対3艇で戦うもの。レースで使う船は、広島観音マリーナを拠点とする広島大学、広島工業大学、広島修道大学のヨット部からチャーター。地元の大学生チームや、関東、九州の社会人チームが合わせて6チーム参加しました。 特殊なチームレースに関するルール、及び全日本チームレースの様子をお伝えします。

 

 

3対3のチームレースでは

トラペゾイドコースなどで行われる通常のフリートレースとは異なり、コースは下図のようにチームレース専用のもの。1レース約10分程度で行われます。 
1~6位の順位がそのままポイントとなり、10ポイント以下だと勝ち、11ポイント以上を取ったチームは負けとなります。
例えば、1、2位、または1、3位を取ったチームは3艇目が6位だったとしても勝ち。1位を取れず2、3、5位のパターンも勝ちとなります。

 

今回のチームレースのコース

 

 

今回参加していた選手の中で、チームレースの経験者は1~2割ほど。初日の午前中は風が吹かなかったこともあり、チームレースの基本的な戦い方を松尾英樹レース委員長が説明しました。

 

昼ごろからレースをスタートし、総当たり戦である第1ラウンド(15レース)のうち、8レースを消化。 2日目は総当たり戦の残りの7レースを行い、セイルヒロシマ、広島大学ヨット部、Matsuyama sailing team、帆友会が決勝トーナメントへ進みました。 

 

 

優勝は広島大学OBを中心に構成された「セイルヒロシマ」。準優勝は九州大学ヨット部2020年卒OBの「帆友会」、3位入賞は法政大学、日本大学、東京都立大学ヨット部のOB混成の「Matsuyama sailing team」でした。 

 

優勝 セイルヒロシマ

 

準優勝 帆友会

 

3位 Matsuyama sailing team

 

4位 広島大学体育会ヨット部

 

 

チームの垣根を越えてレース観戦を楽しむ

今回は9艇のスナイプ級を使用。3チームがスナイプ級に乗る間、残りの3チームは海上に設置された浮桟橋と広島大学ヨット部のレスキュー艇〈しぶき〉で、レースを観戦しながら待機します。 マーク間の距離が短く、至近距離でレースを見ることができるため、観戦も大盛り上がり。「そのまま逃げて!」、「いや~そこは抑えたほうがいいよ」などの歓声で、チームの垣根を越えて参加者が一体となって楽しむ様子が印象的でした。

 

以下、陸上での様子を写真でお届けします。

 

チームレースで勝つには瞬発的な判断力や周りを見る力、ルールの理解、高いボートハンドリング術が必要になります。お互いに声を掛け合い、守りと攻めを考え、チームで走って勝つ楽しさ。筆者は大学ヨット部時代にお世話になった先輩や同期を集めて参加し、懐かしさと同時に、チームで戦う楽しさを、ものすごく体感しました。 

 

(文・写真=Kazi編集部/松山 暁) 

※関連記事は月刊『Kazi』2022年11月号(10月5日発売)に掲載予定です

 


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