航空測量大手のアジア航測が、2019年10月に公開したウェブサイト「釣りドコ」。これは、メールアドレスさえ登録すれば、超高精細な海底地形が見られるサイトだ。アプリではないからダウンロードも不要で、見たいときだけアクセスすればいいので、海上でも、機器のバッテリー消費を最小限に抑えられる。
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こちらは神奈川県横須賀市の長井新宿漁港周辺の海底地形図。これほど高精細なものを見ることができるのだ。レーザー測量の範囲が広がれば、もっと深いところも解析してもらえるのだろうか!? 技術革新を待ちたい。
サイト内には、海底地形の見方も解説されており、写真の凡例も掲載されている。
現在、登録者は2万人ほど。そのほとんどが陸っぱりでの利用で、マップ上に釣果情報を投稿できるので、どの時期に、どの場所で、どんな魚が実際に釣れているのか見ることもできる。
城ヶ島・三崎港エリアで釣果情報を表示してみると、さまざまな投稿がある。時期を指定して絞り込むことも可能。
この海底地形図は、アジア航測が航空機で上空からレーザー測量した成果と、静岡県のオープンデータを元に解析している独自のもの。
レーザーの特性上、水深20メートルくらいまでしか測量できないが、可搬型のボートなどには参考になりそう。また、それ以上のサイズのボートにとっても、沿岸がどういった地形をしているかというのは、その後に続く海底地形攻略の参考になるはずだ。
現時点で見られる海底地形図は、データ解析に非常に時間がかかることから、相模湾の初島、神奈川県の烏帽子岩(姥岩)、江の島、鎌倉~葉山、城ヶ島・三崎港、真鶴半島と、和歌山県の白浜町日置の沿岸のみ。
ただし、今後エリアを徐々に拡大していく予定で、公開1周年となる10月25日には、葉山~小田和湾(横須賀市)までが公開予定。最終的には全国展開も視野にいれているという。
現在レーザー測量できているエリア。北部は9月28日にすでに公開しており、南部は10月25日に公開予定。これにより、三浦半島の西岸から城ヶ崎周辺までは網羅できる
釣りだけでなく、カヌーやSUPなど、海辺で遊ぶ人たちの安全に寄与するサイトでもあるので、今後のエリア対応を楽しみに待ちたい。まずは一度ご覧いただくことをおすすめする。
(文=舵オンライン編集部)
●「釣りドコ」へのアクセスはこちらから
https://turidoco.com/
(問い合わせ)
アジア航測
TEL: 044-967-6100
http://www.ajiko.co.jp
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