大洗マリーナで活動する〈弥勒II〉(横山 晃設計12m)の伊藤 猛オーナーは、知る人ぞ知る、自作艇マイスター!
これまでに5艇のキールボートを建造。現在、6艇目となるカタマラン、ジェームス・ウォーラム設計のTiKi30を建造中。 しかも、廃校となった旧 大貫小学校で! その様子は前編でお知らせしました。
今回はいよいよ組上がった自作カタマランを拝見します!
海ガールの矢口あやはさんが、大洗マリーナにやってきました♪
メインカット | photo by Shigehiko Yamagishi | 大洗マリーナで見事に組みあがった伊藤 猛さんの自作カタマラン、TiKi30の前に大集合。あとはマストを立てるだけなのだ!
旧大貫小学校で建造されたTiKi30。前号では、さまざまな艇のモールドとFRP積層についてうかがいました
TiKi30の建造には、地元大洗の小学生たちも体験参加。ヨット建造の世界を楽しみました
大洗マリーナのTiKi 30の空撮。まるでプラモデルみたい。子どものころのワクワクがよみがえります
完成間近のコクピットにて。なんという広さ!
上:伊藤さんが製作したFRPベンチで寝てみる。江口さんに見つかった(笑)!
下:ヨットのデッキの木工と同じくラウンドしている!
2021年11月27日、大洗マリーナへは、大漁旗を掲げてやってきた! 大漁旗を持つのは江口さんです!
全長30フィートのTiKi30。オーバーハングバウにアウトボードラダー仕様なのだ
東日本大震災の漂流木材を再利用。大切に使用している
DATA
●全長:9.15m ●全幅:5.0m ●喫水:0.65m ●重量:1.5トン
ハルは3 本のクロスビームでつながれ、バウ左右にはフォアステイ用のU字ボルト。パルピットやガンネル、ライフラインも設置
伊藤家の次男、靖さんが木工のニス塗りを担当。見事な仕事ぶりだ
ドッグハウスハッチは軽量化のため中抜き。ここはヨコヤマ7.6mのハッチの型を流用
マストステップと、ハリヤード関連のシートストッパー&ウインチ。実にコンパクトに配置される
コクピットには広大なテーブルを設置。子どもたちの学習のため、チャートが広げられるスペースを確保
コクピットテーブルのサイドは物入れに
広い船内(左舷)。収納スペースも多数設置。ボンクなども設置予定
右:こちらは船外機格納スペース。軽い艇体なので15馬力船外機を搭載予定
左:船外機の気分になってみる♪
バウハッチからこんにちは。これは爽快。バウには、子どもたちのためにパルピットを増設
チークベンチで寝ていたら、江口さんに見つかった!
数々の外洋を走る伊藤さんの自作艇〈弥勒 II〉(横山 晃設計12m)にお邪魔します。
2002年建造。太平洋横断をはじめ、多くの外洋レースでも活躍する名艇なのだ。4月末には小笠原レースに参戦し完走!!
陽気なクルーと大洗沖をクルージング
必見の折りたたみ式ハードドジャー。こんなドジャー見たことない!
撮影ボートを出してくださった多田隆二さん(右)と恩田俊則さん。ありがとうございました!
愉快な弥勒チームの仲間たちを紹介。なかなか個性豊かです♪
伊藤さんの力作、メインシート用 アーチに取り付けた支柱。荒天時 に体を保持できるスグレモノ!
凹凸のあるデッキは皿などが飛ばない ための工夫。デッキ下にはライフラフト
右:あやはさんが座るヘルムシートに注目!
左:回転式の改造座椅子で視界良好!
力強く帆走する 〈弥勒II〉。オーシャンゴーイングを地で行く美しい船型だ
楽しき〈弥勒 II〉のみなさん。伊藤さんを中心に笑顔がたえないナイスなチームです
(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=山岸重彦/舵社)
※関連記事は、月刊『Kazi』2023年6月号に掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ
矢口あやは
Kazi誌にて連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」執筆中。6月14日、大阪生まれ。ライター、ときどきイラストレーター。旅行誌やカルチャー誌を中心に、グルメ、歴史、美容などのジャンルで活動。生物が好きで2014年に狩猟免許取得。2020年に1級ボート免許取得、さらに2021年に3級海上特殊無線免許取得。夢はヨットで世界一周。
ブログ:https://ayaha-yaguchi.amebaownd.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/ayaha614/
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